適当にガムを噛みながら歩いている
その人の背中に私は足早に追っていく
その人の服装を見るとジャケットの
肩の左右端にはボタンがずつ付いている
見た感じ、雄英高校の制服なのだろう
ボタンの位置と数によって雄英高校の科目が
分かるんだが……何年も生活している
雄英生や勤めている教師は分かりそうだが
一端の中学生が分かる筈もなく大人しく付いていく
しかし、どこに連れ出されるのか分からないし
基本的な高校は生徒の入試日にいてはいけない筈だ
ここにいる生徒は一体何なのか謎のままだ
ここは素直に聞いてみた方が良いかな……
ガッツリ聞こえたが
まさか評定が赤点ギリギリだったのだろうか
有名校である筈だからてっきり全員優秀だったり
みんな平均を保ってたりとは考えていたが
この人みたいに地べたを這いつくばっている
みたいにギリギリで生きてる
生徒もいるんだと何か安心感があった
というか、サポート科か……
あまりそっち系統に関心は無かったから印象は薄かった
帰ったら調べて見ようか
こんなことだったら普通に生徒以外でも
出来る筈なのに何故なんだと私は思った
教員も足りてると思うし
わざわざ生徒を案内人として使う意味が分からない
体験入学としてだったら良いが今は入試日だ
特別科だからあまり人がいないからなのかと
思ったが勘繰っているとどうした?と声をかけられる
暫く歩いているとその人は立ち止まり
ある一点の扉の方に視線を向けた
そこまで雄英高校の扉と顕色は無さそうだったが
端なのかちょっとばかし暗めだった
その人はくるりと横を向き次に私に向かって口を開いた












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。