第14話

本音を語らおう
5
2026/03/07 12:00 更新
未創美衣
"もっと不幸になる"と考えています
そう、私は不躾だけど吐き捨てたように

ミクに向かって言った





言われた本人であるミクは人間のみたいに

驚くも考える素振りの一切も無く

姿勢を良くしたまま言葉を続ける
初音ミク
そうですか……では理由お聞かせください
初音ミク
まさか…理由もなく未来を予測する、なんて
少々失礼ですが馬鹿げたことなんて
申さないでくださいませ
未創美衣
そのまさか……なんてご冗談を
理由は勿論ございます
未創美衣
とあるドイツの劇作家の戯曲に
"ある"言葉がございます















































未創美衣
"英雄のいない国は不幸だが
英雄を必要とする国はもっと不幸だ"と
初音ミク
…………
未創美衣
とてもこの現代社会に
ぴったりな言葉ですね
未創美衣
ここも、私も
真なる幸福は眩しいくらいに立ち続ける者に

固執するものではない、自分なりの価値観や行動を

持つこと……結局私はヒーローと敵新と両親に執着しているだけだ
















































未創新
た、救けて……お姉ちゃん…
未創新
お願い、約束…守ってよ……











母親
お願い……美衣辛いことなのかも
しれないけど新を……
未創美衣
……………
母親
お母さんとお父さんじゃ
新をいっぱい走らせる事なんて出来ないの
母親
新も助けてって言ったのよ…!
お姉ちゃんでしょう?ねっ、美衣





だからこそ、なんだろうな……
未創美衣
私は...…こんな自分を変えたい!
ただでさえ…誰かに唆されて自分の意思を
奪われる人形には懲り懲りなんだ!
初音ミク
………そう、でございますか
初音ミク
でしたら…マスター!聞こえる?
ミクは私と話していた時とは打って変わって

砕けた話し方でヘッドホンに手を当て誰かに話し込んでる





聞いていると……さっき話し始めていた

"マスター"?さんと何か話している

私は手持ち無沙汰な気持ちを感じつつも制服の袖を

弄ったり目線を部屋に見渡したりして、時間を潰す
初音ミク
だから…今、私がマスターの代わりに
入試をやってて…え、マスター学校にいる?
初音ミク
だったら、なんで来てな……
いや、もうやってるから遅いか
初音ミク
じゃあ…今回の入試の情報を
ファイルを転送するから…
初音ミク
合格発表前に確認しといてね!
というか、今見ててマスター!!
未創美衣
…………………
未創美衣
あの……電話?はもう終わりましたか
あと、誰ですかマスターって
初音ミク
あぁ、ごめんなさい…こっちの話に
ムキになって、もう終わったから
初音ミク
えっと…マスターは
私達の体を作ってくれた方で...…
初音ミク
本物の"初音ミク"ではありませんが
それに近しい存在ではあります
未創美衣
え、えぇ…それを全身を
作り出す人って一体何者……
初音ミク
それは雄英の生徒ですら
知らない企業秘密ですから
初音ミク
では………本題に戻りましょう
先程の主張は声色、脳内
入試希望者の情報……etcから
本心だという事が確認されました
声色や情報なら兎も角、脳内まで分かってしまうとは……

ミク前では本当に嘘がつけない、つけられない事が

当時でも察してしまった





同時に、脳内を弄くる事もせずに考えている事を

分かるなんて……本当にミクを作った人は

何者なんだと今でも考えてしまう




まぁ……こんなのを作り出す人だから

きっと誰よりも真面目で秘密主義な人なんだろう
初音ミク
本来なら合格発表日に知らせる
おつもりでしたが……先程、マスターからの
通知でたった今決定しました








































初音ミク
聞きますか?雄英高校、特別科……合格者様?

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