あなたの下の名前side
ラウお兄ちゃんに言われて、私は大介お兄ちゃんと康二お兄ちゃんと一緒に部屋で話していた
でも、聞こえてきたんだ
よく考えてみれば、翔太お兄ちゃんも前に言っていた
お前が家族じゃ…
で終わったけど、多分…そういうことだろう
その後、辰哉お兄ちゃんたち声も所々聞こえてきて、
私のせいで兄弟で喧嘩とか、お兄ちゃんを悩ませていたとか、毎晩辰哉お兄ちゃんは私のせいで、とか…
聞けば聞くほど苦しくて、申し訳なくなった
申し訳ないじゃ表せないほど、劣等感に包まれた
自分だけ蚊帳の外にいる気がして、今一緒にいる二人も信用できない
そう言われないと、私、吹っ切れないよ…
勢いのまま部屋を飛び出して、リビングに降りた時、
何も悪くない辰哉お兄ちゃんが
謝っていた______
それを聞いた瞬間、なんとも言えない気持ちが込み上げてきて、それが悲しさなのか、疑問なのか、劣等感なのか、分からなかった
でも私が降りてきたことで、その場の空気が凍りついたのがわかった
私がいるだけでこんなにも空気が変わってしまうんだ
改めて気づいた
私自身、この家にいるのが辛かったんだろう
それに、私がいないほうがみんなは幸せ
みんなの幸せを願うのであれば、私はどれだけ自分が傷つこうとも、平気で自分を欺きにかかる
これが…今までの償いです。
だからもう、追いかけてこないで。
誰もついてこないで。
心配しないで。
9人で、あわよくばお母さんも入れて10人で、幸せに暮らしてください。
私はもう、孤独でいいから、













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。