なんだ、良い人って。
話が読めない。
なん……だと……!?
万年ぼっちの私にお見合い相手なんて紹介しないで欲しい。気まずすぎてしんどい。どうせ政略結婚とかさせようとか思ってるんだろう。わかってる。でも私はひとりでも生きていける。だから結婚しない。
絶対にな!!
水を片手に、ジョンハンが隣に座ってきた。
ひと口ゆっくりと飲むジョンハンを横目に見ながら、私は口を開く。
霧吹きのように、口内に含んだ水が勢いよく吹き出した。
イケメンの唾液の混ざった水なんて、この人のファンは喜んで舐めるだろうな。
自然乾燥させときゃいいのよ。
自分の利益しか興味のない奴と一緒になる気はない。化けの皮を剥いでやりたいところだけど、私は頭が回らないので上手く騙されそうでもある。
いいのかあ。
豪華な呼び鈴の音が、屋敷内に響き、ジョンハンの言葉を遮った。
元気なチャンの声が聞こえた。
そんなジョンハンの大声は、チャンには聞こえなかったようだ。
重い扉が開く音が聞こえた。
ああ、伝える前に会ってしまったか………………。
﹏﹏﹏﹏﹏﹏﹏﹏﹏﹏
















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!