いつも静かめなさとみくん。
今日も無難にこなすのかなぁ、、、と思いきや!?
結果はさとみくんのいるチームの圧倒的勝利。
ああ見えて意外と負けず嫌いなのかも…?
いろいろあって…(((飛ばします☆
入場門の前に6人とあなたが集まる。
莉犬くんが耳元で告げる。
莉犬くんの伝えたい事ってハチマキのことか…
どうしよ、そんなこと考えたこともなかった…
ふいに名前を呼ばれて振り返る
えっ、もしや…
と、言ってさとみくんはみんなの方へ走っていった。
莉犬くん、さとみくんに「ハチマキをくれ」だなんて…
そんなこと、ある!?
第一走者のななもりくんの目つきが変わる。
その目の奥には普段見せない闘争心が静かに燃えていた。
トップでななもりくんからジェルくんにバトンが渡る。
ジェルくんは終始笑顔で一位を守りながら走っていた。
たまに目が合ったのは、気のせいなのかな?
ジェルくんが笑顔でるぅとくんにバトンをパス。
するとるぅとくんは鬼〇の刃の黄色い人みたいなスピードで
グラウンドを颯爽と走っていった。
風を切って走ったるぅとくんの次はころんくん。
ころんくんは渡された瞬間、「うっきぃぃぃいいいっ!」と
叫びながら暴れたように走っていた。
砂ぼこりがまっていて、少し見えづらかったが。
さとみくんはころんくんからバトンを受け取ると、
ころんくんとはうってかわって、スマートに走り出した。
走るフォームがすごくきれいで、後ろとの差をグッとのばした。
アンカー、莉犬くん。
他の五人よりも軽そうに走る莉犬くん。
余裕そうに見えて表情は真剣だった。
こっちを見て、ニコッと笑ったのは気のせいだったかな。
その場にいる全員が歓声と拍手をおくった。
__もちろん私も。
…あなたはうっかり、あのことを忘れていた…
この後、どうなるかって?
そんなの次のお楽しみ♡
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。