「オッパ〜どこですか〜ホシオッパ〜」
自分の部屋でゆっくりしてると廊下から可愛い声で俺を呼ぶ声が聞こえる
「ここにいるよ〜!」
と声をかけると見つけた〜!って言いながらこっちに来た
「どうした?」
「オッパとダンス踊りたいなぁって思って探してた!」
「おぉー!踊りに行こっか!」
「わーい!」
.
「上手くなったな、すげぇ上手い!」
「ホシオッパが教えてくれたおかげ!」
「パフォチにあなたが欲しかったな」
休憩している時に発した言葉
あなたは申し訳なさそうに笑い
「ごめんなさい、オッパ」
と言った
昔、あなたをどこのチームに入れるかでウジと喧嘩したことがある
俺もウジもあなたが欲しくてお互い譲らなかった
「私が入ってたらダンス浮いちゃってた…」
「またそれ言ってる、あのなぁあなた何回も言ってるけどもっと自分に自信を持て」
「........」
「自分では分からないと思う、けど俺たちみんなが認めるくらいあなたは上手いんだよ」
練習生になりたての時と比べてあなたのダンスと歌声は俺たちが負けるぐらい上手くて、浮くどころかこいつにしか表せないものになった
メンバー全員が認めるぐらいの実力を持っている
それなのに、いつまでも自信無さそうに縮こまっているあなたが気に食わなかった
自信持てよって、お前は凄いんだよって何回言っても信じて貰えなくて、俺らを信頼しろよ。
「オッパはあなたのダンスが歌声が好きなんだよ。だからいい加減自信持って」
肩を優しく掴んで言い聞かせるように話す
あなたのダンスを見てたら、踊らせたい振りがどんどん浮かんでくる
だから、ウジに取られた時は悔しかった
(ありがとう、オッパ)
(いや、別に)
(かっこよかった)
(あなた〜♡)
(暑い!離れて!)
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。