第188話

嫌な予感
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2020/02/26 02:10



佐久間side



















『あなた!!』






























振付師にあなたが蹴られた


や、いつここに入ってきたんだよ


手にはカッター持ってるし、危なすぎる


あなたは動けないし、リハ室からも遠い


今あなたを守れるのは俺しかいない


動くよな?!同じ轍は二度踏まないよな?!






























振付師「ラッキー、ゆきさくまとめて始末できる」


『あなたに手出ししたらぜってぇ許さねぇ』


振付師「私の狙いあんただけどね、
雪風はそのついでにってこと」


『じゃあ尚更あなたに触れんな』


『蹴っ飛ばした時点で許さねぇけど』


振付師「かかってくれば?」


『あなた、絶対そこにいてね』






























その顔超腹立つ


あなたを蹴ったから?酷いこと言ってたから?


わかんねぇけど俺は心底あいつが嫌いだ


そう、今までの振り付けも俺だけめっちゃ動くの


まじ、その時は周りより動いてんな〜


ぐらいにしか思わなかったけど


今考えれば俺の事嫌いだったからだ


どこが嫌いかとかはもうどうでもいい


あいつからあなた守る事だけ考えろ!俺!!


そう思うと勝手に体が動いてた






























『俺はお前を許さない』


振付師「許されなくて結構、
嫌いな奴に許されてもなんにもならないでしょ」


『つべこべうるせぇんだよ、早くカッター捨てろ』


雪風「危ないっ!」


『え?』



ドンッ(踵落としくらった)(結構重症になるやつ)





























後ろから踵落としは辛いって


その後にもう1回蹴られてあなたの方に飛ばされた


そのまま立てなくて座ってしまった


ちょっと殴られたとこ痛てぇし


だからと言って俺は殴れねぇし


カッター落とせればと思って蹴り入れてみたけど


避けられて全然届かねぇし


逆に腕とか脚とかちょっとずつ切られたし


多分結構傷ある


あーあ、やっぱ情けねぇ、、、































振付師「どっちいい?」


振付師「先にあんたが死ぬか、雪風が死ぬか」


『あなたは死なせない』


振付師「うん、じゃあ雪風にしよっと」


『お前馬鹿かよ!!!!!』


振付師「嫌いな奴の苦しむ顔が見たいじゃん?笑」


振付師「それともさ、2人同時にする?笑」


『だとしたら俺はお前の苦しむ顔が見てぇよ』


振付師「ったく、うるさいんだよ!!」






























隣にいるあなたが俺の手をぎゅっと握った


ごめん、怖いよね


さっき俺が弱ってた時、


あなただって辛かったのに笑顔だった


だから余計、今守らなきゃって思った


俺あなた守れた?


蹴られた時点でアウトかな


あ、こんな回想してる場合じゃない


やばい、このままじゃ死ぬ































雪風「もうすぐみんなが来るよ」(ぼそっと)



バンッ!!




岩深「「うるさいのはお前だよ」」
































ほんとだ、来た


やっぱ俺あなたにはかなわねぇな


みんな来てくれたし、後は任せても大丈夫かな


俺はそのまま瞼を閉じた










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