_論side_
今僕達はあなたの従兄弟の家に向かっている。
あなたに従兄弟なんていたんだ…
あなたとは長い付き合いだけど、従兄弟がいるなんて話は一度も耳にしたことがなかった。
まぁあの頃は僕達"良い感じ"だったから、あなたは僕以外の男なんて口に出さないくらいだったからな。
僕以外の男は眼中にないみたいな感じだったし…//
あの頃が懐かしいな…
僕が考えごとをしている間に、
どうやらあなたの従兄弟の家に着いたらしい。
と言いながらあなたはインターホンを押した。
さて、一体どんな奴なんだ…?
(ピンポーン♪)
? [はーい、今行きま~す]
と家の中から可愛らしい声が聞こえてきた。
なんかドキドキしてきた…
(ガチャ)
とあなたが言っていた莉緒という奴が
僕のことを見ていった。
赤髪に小柄で可愛い印象…
ケモ耳生えてるってどういうこと?
とあなたが僕のことを紹介する。
親友……か……
それ以上の関係に戻ることは…
もう出来ないんですか…?
と言うと莉緒は僕と"握手"をしてきた。
いや、展開早すぎだろ…
コイツと直ぐには馴染めそうにないな…
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。