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第15話

第12楽章 苦しさも忘れて
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2025/01/09 10:20 更新
…そんな過去もあったなぁ…

結局全部過去だ。

1秒経てば今という時間までも過去になってしまう。

綺麗事なんて認めたもん勝ち。

自我なんて持っていたら押しつぶされてしまう。

死にた…

ただ愛されたかっただけ

ショパン弾きさんは対象外。

私のこと知らないだろうから。

私は。

いったいなんでこんなに苦しいの?

お母さんに怒られたくなかったの?

急に死にたくなったの?

過食嘔吐が悪化した?

不眠症になった?

耳が聞こえなくなった?

学力が下がった?

愛想笑いもできなくなったの?

生きてる意味なんてあるの?


私は
私でいる必要があるの?
ネットもろくにいじらせてはくれなかった。

ご飯は自分で作った。

朝から晩まで泣いた。

苦しい。

息を吸うのも嫌気が差して、自分の首を絞めていた。

綺麗な体がほしいなんて言うどうでもいい理由を捨てて自傷した。

みんなはきっと寝ている頃に一人布団で起きていた。

朝になるとご飯も食べられなくなっていた。

無理やり腹に詰め込んでそのまま吐き出していた。

薬が水無しで飲めるようになった。

気がついた時には薬のオーバードーズ過剰摂取をしていた。
愛されない。

私が愛されることはない。

自分自身でもそう感じた。

私は誰かの引き立て役。

私が苦しめばみんなが幸せになる。

そう思えば少し気持ちが楽だった。

壊れてしまったのかもしれない。

別にそれでよかった。

もう、無理なのかもしれない。

体がある日動かなかった。

金縛りに遭ったみたいに。

朝ご飯は作らなかった。

弟と妹は自分たちでパンを食べていた。

私は食べられなかった。

みんながラインで会話している。

何となくスタンプを打つだけ。

どうでもよかった。

好きな人は、私のことを嫌っている。

何も言えなかった。

いっぱい苦しかった。

馬鹿みたいな脳味噌が勝手に回って塩カリでも買おうと思った。

値段が高くて買えない。

私は、音橋瑠璃。

他には誰もいない。

どうでもいい。

私がどう考えてるのかもわからない。

消えよう。

そう思った。

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