第4話

3月1日
1,764
2021/01/22 14:04
Side You
『分かってるって!』
登校中に電話してるのは4人の義兄
桃一とういち[幾らあいつに任せてるからっつってもな!]
喧嘩っ早い長男のあなたの名字桃一兄さん
一亀かずき[あんまりガミガミ言い過ぎると嫌われるよ先輩]
桃一兄さんを絶対に兄さんと呼ばない次男のあなたの名字一亀兄さん
金弥きんや[まぁまぁ落ち着きいや桃の字、亀の字]
兄とか弟とか関係なく名前(?)で呼ぶ3男あなたの名字金弥兄さん
龍虎りゅうこ[あなた〜頑張っておいでね〜]
桃一兄さんは絶対呼び捨て一亀兄さんを亀ちゃん金弥兄さんを熊ちゃんと呼ぶ四男のあなたの名字龍虎兄さん
『大丈夫だって!第一、兄さん達も仕事でしょ。準備しなくて良いわけ?』
一亀[…不味い!じ、じゃあ10日後ね!あなた!]
『うん!』
あ、そっか…兄さん達も知らないのか…僕が____って事
下駄箱で靴を履き替えて廊下を歩くと魚住華と宇佐美香帆が一颯にちょっかいをかけてた
魚住「先生、ドォーン!」
そう言いながら一颯が運んでた荷物に体当たりをして荷物を崩す
何やってんのさ
宇佐美「ホームルーム、遅刻すんなよ~」
彼女等はそう言って笑いながら教室へ向かう
本当に幼稚だよねこういう所
何してんだか…
そう思って荷物を直すを手伝おうとすると茅野さくらが声をかけてた
茅野「大丈夫、ですか?」
手伝うのかな?って思ったけど一颯が「いいから、チャイム鳴るよ」と返事をしたからか茅野は教室へ向かった
何してんの
『手伝うよ』
一颯「あなたも、遅刻するよ」
『別に、僕が遅刻しても甲斐隼人達がどうせ後から来るでしょ
其れに一颯より先に入れば誤魔化しが効くから
僕が嘘が得意なの知ってるでしょ』
笑顔でそう答えると一颯が微笑んだ
この笑顔は好きだなぁと思いながら荷台に荷物を乗せる
あんまり重くないのか…
荷台に箱を積み終わると一颯は「ありがとう」と言って頭をなでた
僕は「どういたしまして」とか言ってらその場を離れる
美術室まで一緒に行く訳には行かないからね

僕はそのまま教室へと足を運んだ

嗚呼、このクラスとももう少しでお別れだ

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