《西畑side》
今日は午後から仕事で、やって来たはっすんはすごくテンションが高い
西畑「はっすんおはよう」
大橋「おはよう大ちゃん!」
西畑「なんか楽しそうやな」
大橋「そう?天気いいからかな〜」
そう言って俺の横を通るはっすん
ふわっと香るシャンプーの匂いに思わず声が出た。
西畑「えっ」
大橋「ん?」
西畑「いや…なんでもない」
あなたと同じ匂い…?
たまたま?気のせい?
西畑「なぁはっすん、昨日何してた?」
大橋「昨日?特に何も?」
西畑「ほんまに?」
大橋「……大ちゃん、あのな?」
西畑「なに?」
大橋「ほんまはあなたさんのこと好きだったりする?」
西畑「は…なんで」
大橋「いや…」
西畑「好きって言ったらなんか変わるん?」
大橋「まぁ…俺の気持ちは変わらへんな」
西畑「それって…」
長尾「おはようございまーす!!」
大橋「お、おはようさん」
それって好きってこと?
そう聞こうとしたけど遮られた。
はっすんがあなたのこと好きだったとして…俺は…
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。