あなたside
蓮さんの家へ入り、私は口を開いた。
少し驚いた。
蓮さんからの連絡なら、応えると思っていたから。
美桜さん自身も、
蓮さんを探してると言っていたし。
そう目を見て言ってくれる。
私は必死に涙を堪えた。
初めてこんなことを言われた。
最初から私に味方なんて居ない。そう思っていた。
事実そうだったから。
昔から、私の傍には誰もいなくて孤独だった。
ガチャン🚪
部屋に入ると、懐かしい雰囲気が私を包む。
結構経ったと言うのに、埃ひとつ感じない。
いつも掃除してくれていたのだろうか。
そうじゃないと、使わない部屋なのに。
ベットに腰掛け、辺りを見渡す。
私の物以外は、全てそのままだった。
またここに来られてよかった。
そう思っている。けど、少し心がざわつく。
蓮さんの言葉が本当だとしても、
世間で見れば、私たちは偽物の夫婦。
それで世間を騙したのに、嘘はない。
実家に話しても、認めて貰えない。
本当に好きで結婚するなんて、火に油。
ずっと私たちの離婚を祈ってたから。
本物の結婚なんて、またあの日みたいになるかも。
私は膝に置いた拳を強く握り、
頭を横に振った。
それでも、私はめげない。
だって、やっと一緒になれたから。
幸せになれる日が近づいているのだから。
これからはきっと大丈夫。大丈夫だから。
翌日、私は足りないものを買い揃えていた時、
美桜さんを見つけた。
私たちは1度椅子に腰掛け、話をした。
そうして私は去った。
𝐍𝐞𝐱𝐭➸
♡更新遅れてすみません💦













編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。