第4話

命名
465
2024/07/04 02:01
スングァンとその場で別れると、ちょうどタイミングよくアッパが帰ってきた。
遅くなっ……な、なんだその猛獣は!?!?
あなた
ねこちゃんだよ。
どう見ても猫じゃない……!!
あなた
フワフワなデカいねこちゃんだもん。ね〜。
なぁあ゙お。
アッパは若干引きつつも、猫を受け入れる。
揃えるものは揃えたから、帰ろう。
あなた
えー、ローブとお菓子はー。
はいはい、お菓子買って帰ろうな。
ローブはもう採寸してあるやつを渡してきたから後日取りに行く。
あなた
はーい。





買い物を済ませて家に帰ると、デカ猫ちゃんを見たオンマは喜んで飛びつきに行った。
あらぁ〜!可愛らしい猫ちゃん〜!
猫じゃないと思うよ……。
私はそそくさと部屋に戻っていく。
ああ、待ちなさい。忠告すべきことがひとつある。
あなた
なぁーにぃー。
マグルの前で魔法を使わないこと。
使ったら退学になるからね。魔法界の法律にも引っかかる。
あなた
ほーい。
心配せずとも、使うことなんてないだろうよ。
1ヶ月後に家を出てくことになるのか……。寂しくなるなぁ。
そうねぇ……。
あ、そういえば男の子と話してただろ。友達か?
あなた
えー、わかんない。よろしくしたから友達じゃない?
友達の基準って人それぞれだからね〜。その子があなたのボーイフレンドになったりして……、ふふふ。
あなた
どうだろうね。







アッパに小さくする魔法を教えてもらった。
あなた
レデュシオ縮め
杖を振って呪文を唱えると、猫は良い感じのサイズになった。
さすがだ!!
そういえば、その子の名前は?
あなた
デカ猫ちゃん。
ダメ。シュミット伯爵夫人になさい。
あなた
長いからやだ。ププにする。
犬みたいな名前だな。
ブランシュはどうだ?
あなた
こんな野太い声の子にそれは盛りすぎ。ミルキーちゃんにする。
元が大きいんだからそれも盛ってるだろう。この際、ジャンケンで決めよう。
親子
じゃーんけーんぽん!!!!!







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