第25話

twenty-fifth
209
2024/04/25 09:00
けちゃside
けちゃ
てーてーててーてー
けちゃ
てーててーててー
水を飲もうと蛇口を捻る
けちゃ
...
けちゃ
ん?
いつもならすぐに水が出てくるはずなのにいくら捻っても蛇口は沈黙を保っている
けちゃ
あれ、もしかして、
けちゃ
水道、止まった...?
けちゃ
ちょ、みんなやばい!
走って勢いよく扉を開けると、それに驚いて一斉に振り返ってくる
ちぐさ
どしたのー?
けちゃ
水道、止まったかも...
あっきぃ
え?
ぷりっつ
ちょ、マジ?!
まぜ太
見にいこーぜ
_____________________________________
あっと
マジだ...
何も出てこない蛇口を見て呆然とする
ちぐさ
水、溜めといてよかったね
あっきぃ
ねー
あっきぃ
でも、いざとなるとちょっと...
ぷりっつ
あと...五日?
けちゃ
しかも六人分...
まぜ太
厳しいなー
まぜ太
売ってはない?
まぜ太
あっと
んー...見に行ってみる?
ぷりっつ
行くかー
眩しすぎる日差しの下を歩いて数分
近くのコンビニに着くと、大量の人が溢れかえっていた
あっきぃ
ちょ、なになに?
ちぐさ
ねぇ、あれ見て!
ちぐが指差した先には、大量のペットボトルを抱えて歩いて行く人
ぷりっつ
水買いに来たんだ...
まぜ太
買うのは無理そうだな
けちゃ
にしても、日本が海外みたいに...
今まで歩いてきた道は道路いっぱいに溢れかえった車がクラクションを鳴らしてダラダラと進んでいる
あっと
ここまでくると怖くなってくるな...
少しずつ終わりを意識する
四月とは思えない空の下、呆然と立ち尽くした
 
 
残り、五日

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