放課後になり、
あの休み時間に葛葉くんに自分で指定した待ち合わせ場所に向かう。
流石にあの場では告白もできず、放課後呼び出してと形と自然となった。
奈々ちゃんは好きな少女漫画の最新刊発売日で颯爽と帰っていった。
待ち合わせ場所に向かうと、既にいた。
ふいに目が合う。
髪が風になびくとなんだか様になっていて、カッコイイと思ってしまう。
好きでもないって思ってても人生初の告白は緊張する。
深呼吸をして目をつぶって勢いで言葉を発した。
自分の思ったよりも大きな声に思わず口に手を当てて、下を向く。
返事はなく沈黙が続いた。
いたたまれなくなり私は下を向いたまま咄嗟に話しかける。
帰るねと言葉を続けようとした時、
葛葉くんに手首を掴まれて顔を上げる。
すると、至近距離に葛葉くんの顔があり、
自分の顔に熱が籠っていくのがわかった。
は?