仮面を被った生活に、私は最近慣れてしまった。
それでも、偽りながら友達を続ける。
だって、あの時私は晴夏と約束した。
晴夏は、私のことを友達だと、ずっとずっと、何があっても友達だと微笑んでくれた。
だから、私も晴夏とまた同じ関係には戻れなくても。
時偶私を見る射抜くような冷たい視線も。
笑っているのは口だけで、目は見下すように嗤うあの顔も。
言葉を大事にするあの儚げな声も。
全部全部、信じるって。
あの時の晴夏がそうしてくれたみたいに、私も晴夏を、晴夏ちゃんを信じるって。
そう、決めた。
私の笑顔につられ、晴夏ちゃんも向日葵を咲かすように笑う。
友達という柵に今は未だ、苛まれていたい。
だから、あの時と同じ約束を。
_____2度目の約束を、2人でしよう。












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。