※同棲中
幸輝side
今日はりゅーびが仕事やから、家にはおれひとりだけ。
することもないから、溜まってたドラマを観ることにした。
ドラマを観てたら、だんだん眠くなってきた。
おれはテレビを消して、ソファで少しだけ寝ることにした。
目を覚まして時計を見ると、もう19時を回っていた。
りゅーびはまだ帰ってきてない。
カーテンを閉めようと思って窓の外を見ると、いつの間にか大雨が降っていた。
ピカッ
そう思った瞬間、
ゴロゴロッ ドッカーン!!
物凄い音がして、地面が揺れた。
それが雷だと分かった途端、身体の震えが止まらなくなった。
おれは昔から雷が苦手で、一度震え出すと治まらない。
誰かがおれば安心できるんやけど、今はりゅーびもいないし、家にはおれひとり。
早く震えを止めたいのに、身体が言うことを聞かない。
ガチャ
しばらくうずくまっていると、玄関のドアが開く音がした。
たぶんりゅーびなんやけど、今は震えのせいで立つこともできない。
おれの様子を見たりゅーびが近寄ってくる。
おれがそう言うと、りゅーびは優しくおれを抱きしめてくれた。
ギュッ
その日から、雷が鳴ってる日はりゅーびが必ずおれに電話して、安心させてくれるようになった。














編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。