第4話

ぷーる
1,648
2022/08/11 11:17



🐻「おんま!!!ぷーる!!!」

「…水風呂じゃだめ?」

🐻「や!!!!」

🦊「ボムギュうるさい!」





7月下旬。夏休み。
朝から騒ぐ4歳児。
しきりにプールに行きたがる。



幼稚園でプールの楽しさに
目覚めてしまったらしい。





🐻「ぷーる!てひょなもしたいでしょ!?」

🐿「…したい、ですけど、、」





チラッと上目遣いで私の顔を伺うテヒョナ。
そんな顔されたら仕方ないと思い、



あるものを探す。





🐰「…おんま、なにしてるの?」

🐧「なあに、それ?」


「プールだよ〜」





倉庫から小さいビニールプールを出す。
去年の夏に使ってしまっていた。

5人は余裕で入るくらいの丸型のプール。





🐻「ぷーる!!ぷーる!!」




空気を入れて膨らませる。

庭にプールを出して水をためる。




🦊「つめて〜」

🐧「はやくはいりたい!」




少し経って、プールを見るとプールいっぱいに水が溜まっていた。




「入れるよ~」


🐻「よっしゃー!」




走ってダイブするボムギュ。
水がこっちにもかかる。
…ほんとにこの子は




🦊「いぇーい!」

🐧「あは、つめたーい!」

🐿「かい、はしっちゃあぶないよ」




次から次へと走ってきてプールに入る子達。


あれ、誰か足りない。


…スビナ?




🐰「…」

「スビナは入らないの?」

🐰「…ぃや、」





スビナそういえばプール好きじゃなかったな、、

小学校のプールの授業でも泳げない組に分けられてるとか言ってたし、

去年もプールに入ったときボムギュに水をかけられて泣いてたかも、





🐰「…おぼれたらしんじゃう、」

「…ぷっ」

🐰「…わらわないで、!」


🦊「すびな〜?はいらないの?」

🐻「ひょんはやくきて!」


「行っておいで?」

🐰「…ん」





てちてちと歩いて行って、ゆーっくりプールに入るスビナ。





🐰「つめたい…」

🐻「ひょんはやく!!きて!!」

🐰「…ぅわっ」



🦊「え」

🐿「ぁ、」

🐧「わ、」




スビナの背中をとんっと押すボムギュ。

トテッと手をついて無事だが、顔に水がかかって
びっくりした顔のままフリーズしてるスビナ。




🐰「……ぅ」




あ、泣いちゃいそう、、




🦊「ぁ、す、すびな、」


🐰「……ぅあ゛ぁぁん、っ」





ほら来た。





🐻「ぁ、え、すびにひょ、ごめ、っ」

「大丈夫大丈夫」

🐰「う゛ぅぅ、っ、」

「びっくりしただけだもんね〜」





押した犯人も焦ってる様子 。

抱き上げて顔を拭いてあげる。
目がちょっぴり赤いスビナ。



🦊「ぼむぎゅあ、め!!」

🐻「いてー」



ボムギュの頭をコテっと叩くヨンジュニ。



🐿「すびにひょん、だいじょうぶ?」

🐧「いいこ、いいこ!」



寄ってきて、わたしにコアラかってくらい抱きついてくるスビナを撫でるマンネズ。



🦊「ぼむぎゅ なにか言うことないの?!」

🐻「…すびにひょん、ごめんなさい、」



ボムギュは悪気があった訳じゃないと思うけど笑



「ヒョンだから大丈夫だもんね?」

🐰「…!だいじょぶ、ぼくヒョンだもん、っ」

「えらいね、もう一回入ってみたら?」

🐻「ひょんいこ?」

🐰「うん…」




ボムギュと仲良く手を繋いでプールに再び入るスビナ。





🐰「おんま!きてー!」

🐧「あはは、ぼむぎゅひょん びしょぬれー!」

🐿「もう、こっちにまでかかりました」

🐻「へへ、おりゃあ!」

🦊「あー!やめろってえー!」





気づくと楽しそうにはしゃいでる5人、

無事に楽しめてておんま嬉しいです、、。


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