第6話

ごめんね
1,362
2022/09/28 16:49


『...どうしたの?』





夕方、いつも通り幼稚園組を迎えに行く。


何故かムスッとしているボムギュとテヒョナ、

と焦っている様子のヒュニン。





声を掛けるとボムギュがぎゅっと抱き着いてきたけど、テヒョナは目も合わせない。





『ボムギュヤ、どうしたの?』






ボムギュの頭を撫でながら聞くと、涙を堪えながら唇をぎゅっと噛み締めるだけで答えてくれなかった。


本当にどうしちゃったの??





🐧「おんま、」





2人の様子を見かねて口を開いたヒュニン。





🐧「お、おんま、あのね、」


🐿「かい」





ヒュニンは、不機嫌な声で呼び止めたテヒョナを困ったように見つめた。





🐯「あ、ボムギュくんママ」


『あ、テヒョン先生!』





幼稚園の先生であるテヒョン先生は困った顔でボムギュとテヒョナを見て、私に手招きした。





🐯「すみません、ちょっと」




呼ばれて着いていこうと立ち上がると、ボムギュが手を握ってきた。





🐻「おれもいく、」














🐯「ていうことがあって、」






話を聞くと、どうやら同じクラスの子が自分のお母さんが一番だと自慢したらしい。


それに反論したテヒョナに怒ったその子が、私の悪口を言ったようだ。



それに怒ったボムギュがその子の頭を叩き、その子の取り巻きはテヒョナを叩いた。


それを見たボムギュが取り巻き達を叩いて泣かせた、と






『ボムギュもテヒョナもカイもオンマのことが大好きなんだね。オンマも大好きだよ』




🐻「おんま、」




『でもその子達もボムギュと同じようにオンマが好きなんだよ』




🐻「...」




『ちゃんと仲直りしようね』





お腹に顔を埋めた、ボムギュの頭を撫でる。


ごめんなさい、と言った声は涙声だった。




『オンマじゃなくてその子達にごめんねしなきゃ』



🐻「ん、」





教室に戻ると、テヒョナとカイが不安そうに私を見る。

怒られると思ってるんだろうな、とすぐ想像できて笑ってしまった。





🐿「おんま、」



『テヒョナ、カイ、大好きだよ』





そう言うと、駆け寄って来て2人とも強くしがみついてきた。





『ちゃんと謝ろうね』








次の日、その子達と遊んでいる3人をみて安心した。
























プリ小説オーディオドラマ