🐶 side
いつの間にかお昼すぎになっていて
身体を起こして毛伸びをする
「んんぅ〜」
カトッ
通知オンのする方を見れば枕元にあったヒョンのスマホ
「ぇ、忘れてる?」
ヒョンはスマホ2台持ちで、
こっちはプライベート用だっけ、、
使わないのかな…
スマホ届けようかな
そう思って何となく手に取った
「ぇ/////」
感知機能で明るくなった画面に
僕の寝顔が映し出された
「これ、、昨日?‥////////」
ヒョンのベッドでリビと寝る僕
いつの間にこんなの撮られてたのっ/////////
カトッ カトッカトッカトッカトッカトッカトッ
「わわっ‼︎」
猫スタンプの連打の通知が来て
"リノのスマホ"
と名前が表示されていた
こりゃ探してるな笑
電話をかけないでスタンプ連打で探そうとするあたりリノヒョンらしくて頬が緩んだ笑
「熱も…もう無いしいいかな」
サプライズで届けに行くのもいいかも。
何て浅はかな考えで家を出た
__
「確かこの辺…」
事務所で撮影みたいだから
ここの階だろうと
広い廊下をうろうろしていた
「ぁ!り……」
丁度楽屋を出てきたヒョンが廊下の先に見えて声をかけようとした
けど、
「ぇ…」
同じ部屋から続けて出てきたのは、
この間見かけた綺麗な女の人だった
プライベートでも変に写真を切り取られて
スクープになるのが面倒だからと気を使うヒョンが
楽屋に招き入れるなんて
いや、勝手入ってきたかも?
挨拶しにきただけかも_
やっぱり僕はパボだ
背伸びをしてリノヒョンの首に手を回す
僕の位置からは顔が重なって
キスをしているみたいだった
「ッ…」
見なきゃいい
逃げ出せばいい
それなのに、
目が逸らさない
ヒョンの手が腰に回って
白のワンピースの裾が揺れる
そのままヒョンの手を引いて部屋に戻って行く
「ははっ…ハハハ」
そうだよ、
リノヒョンの本名は彼女かも、
…彼女も僕と同じ関係かもしれない。
🐷🐰「スンミナ?もう来て大丈夫なのか?てかお前今日休みじゃ_」
ナイスタイミングだよチャンビニヒョン
「ヒョンこれ…届けに来たけど、どこに居るかわかんなくて笑 申し訳ないけどリノヒョンに会ったら渡してもらえる?」
「ぁあいいけど…わざわざ届けに来たのか?頼まれた?」
聞かないでよそんなこと…
「まぁ、そんな感じ?笑僕都合のいい飼い犬だから…とにかくお願いね!はい、」
「ククッ お前の寝顔待ち受けって…どんだけ好きなんだよ笑笑 愛されてるな」
愛されてる?
「そんな事ないよ…じゃぁねヒョン」
「気をつけて帰れよー」
「はーい」
愛されてたらこんな光景見てないよ…
僕は本当に期待してなかったのかな
リノヒョンの本名になれるなんて
ある訳がないのに。
カトッ
『何があったかわからんけど、らしく無い顔すんな話ならヒョンが聞いてやるぞ』
チャンビニヒョンのカトクを見て
ぁあ
僕落ち込んでるんだ
傷ついてるんだ
そんな価値なんてないのに笑
どうして
どうして
リノヒョンは
僕を嫌いにさせてくれないの?
なんで
期待させるの?
「なんでッ…グスッ」
乗ってきた車のハンドルに頭をつけて
早くこの気持ちをリセットさせたいと思った
「好きなんて…言わないでよ…」
__
「…よし、これでいいかな」
"一緒に寝よう"
ヒョンとの今朝した約束
少し部屋を綺麗にして
シーツも綺麗に張り替えて
僕が居た事が無かったかのように消して行く
秘密を共有した兎をベッドに寝かせて
「お前が今日は、ヒョンと寝てね」
ヒョンとの約束を破る事にした
だって、
これ以上は
期待してしまうから…
辛くなるだけだから。
自室に戻って横になる
眠くなるまで
スマホでYouTubeでも見ようかな
「…眠ろう」
何故かリノヒョンのショート動画ばっか流れる
stayが作ってくれる
離婚危機特集?総集編?
いつもなら嬉しいのに
今見ると辛くなる気がして
画面を落とした
__












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。