第2話

主の帰還
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2026/07/04 07:50 更新





あァ、たしかあの日の朝ごはんは目玉焼きだったっけ。
あぁ、身体中が痛い。1000年間もずっと、寝ていたからだ。寝ていた?いや、ずっと意識はあった。力はあったが体が動かせず、私はずっと、ここで全てを見ていた。私の城の、地下牢で。


あの路地裏で意識が無くなる前、私は部下に少々呪いをかけた。不死の呪いだ。それのせいで力を使いすぎて復活までに時間はかかったが、どうやらその試みは上手くいったようだ。


あぁ、貧血で頭が痛い。血の巡りが悪いからだ。あぁ、血の巡りが悪いのは……心臓がないからだ。




(なまえ)
あなた
どうでもいいか、そんなの。

あー体が痛い痛い。復活したとはいえまだ未熟。関節がボキボキと鳴る。骨が悲鳴をあげている。





(なまえ)
あなた
主を地下牢に放置するなんて、どんな神経してるんだか。




(なまえ)
あなた
これは……叱らなきゃなぁ。






tn
はいシャオロン、問題。
tn
今日で魔王様が眠ってからどのくらい経ったでしょうか!




sho
1000年と23日。




tn
せいか〜い。




ut
イカれたんかお前。




tn
そんなん俺に聞くなや!疲れてるだけや。




zm
トントンまじで寝てへんもんな。


tn
誰のせいやと思っとんねん!!



tn
別にええねん。寝んくても別に死なへんのやから。






em
そんなに張り詰めてると……魔王様が復活なさった時に心配しますよ。




syp
怒られそうっすね。トントンさん。


tn
なんで俺だけやねん!?




あぁ、楽しい。こんな日が、ずっとずっと続けばいい。あと1000年でも、2000年でも。ずっと、ずっと続けばそれでいい。


その場に、ただ魔王様だけがいない。魔王様だけが足りない。もう1000年も経ってしまった。貴方様の声も顔も匂いも忘れてしまった。あぁどうか、最後のピースが埋まりますように。


ut
はぁ…そろそろ仕事に戻らな。



tn
珍しいやん。どうしたん。




あぁ、なんだが嫌な予感がする。嫌な予感?いや、なにか変なことが起きる予感。それはいい事でもあるし、悪いことを招きそうな気もする。そんな抽象的な予感が、今は恐ろしくてたまらない。

ut
なんか嫌な予感すんねん。笑


食堂の扉を開ける。




あー、仕事めんどくさ。






(なまえ)
あなた
そんな似合わない顔するなよ。



息を呑む。


ut
……魔王様…?!

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