第8話

幻覚?
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2026/08/08 15:33 更新
em
……っは、は、…っは。
息が苦しい!生々しい夢を見たからだ。

頭が痛い!まだ彼を殴った感覚が頭に残っているからだ。

体が寒い!血を触った感覚を忘れられないからだ。



em
…はは、ちゃんと話を、聞いておけば…




もう遅い。











sho
なー!遊ぼうや!





お前力強いからイヤ。






sho
鬼ごっこは?

お前が勝つだけじゃん。




みんなね、おれとあそんでくれないの。

あれ、おれってひとりぼっちだ。







(なまえ)
あなた
ひどいね。みんな。



sho
俺が悪いんやからしゃあない!



(なまえ)
あなた
我慢してるね。






sho
うるさい、お前にわかるもんか。










ut
エミさん、いる?


em
いますよ。どうぞ、入ってきてください。



ut
ここの書類なんだけど……


em
あぁ、そこは…




償えるなんて思ってない。ただ今だけは、平穏にすべてを進めたい。彼ができなくなった仕事の分を私がすべてを補うことで、どうか今は許して欲しい。





ut
あんま気負わんでな。
ut
魔王様が復活したばっかで、いろいろあったけど。



ut
俺はエミさんの選択が間違いだったとは思わないから。




彼の声は真っ直ぐだった。書類を持つ手が震えていた。









syp
…退屈や。




人は減った。でもまだ多い。目を引くやつもいない。真面目に見てもいないけど。


魔王様が復活すれば多少は退屈が終わると思っていた。一瞬心は高揚したが、それだけ。1000年前と同じように、はしゃぐほどの気力も体力もなにもない。


でも目の前では、各々が得意な武器を持ちながら殺し合いが行われている。元気だな、ほんと。



syp
老いたな…










びゅう。と風を切る音が聞こえた。

この音は、矢、矢、矢、


syp
…矢!?




(なまえ)
あなた
危ないじゃないか。気を抜いたら。








右を向く。手に矢を握り血塗れな手が見える。



syp
はやく…!!離さないと…!





(なまえ)
あなた
ふは…笑
(なまえ)
あなた
矢は意外と丈夫だな。



バキと、矢を折り曲げる。この人の発言にはなにも説得力がない。




(なまえ)
あなた
今の弓は、流れ弾か、故意か、どっちだと思う?






ゴクリと唾を飲む。


syp
故意、ですか?



(なまえ)
あなた
あぁそうだ。だが君に当たりかけたのは流れ弾と言えよう。







あぁ、最初から魔王様を狙って。


syp
お守りしなきゃいけないのに。申し訳ありません…



頭を下げる。なにか視線を感じる。怒ってもいない。許してもいない。ただ目の前に、幽霊のようななにかがいるような感覚がする。



(なまえ)
あなた
…期待してる。



syp
有難いお言葉です。




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