第175話

邪心と揶揄
1,711
2026/05/06 10:58 更新


〜 ジェヒョク🦁side 〜





ジェヒョク
ジェヒョク
おい待てよ、!



廊下を駆け出すイオリの腕を掴んで止めると


イオリは止めてもらったのが嬉しかったかのように


僕に笑顔を見せる





イオリ
イオリ
一生懸命追いかけてくるなんて
私の事好きなの?ㅎ

ジェヒョク
ジェヒョク
…笑えない

イオリ
イオリ
あなたはあなたの下の名前の事
大好きなんだねㅎ

ジェヒョク
ジェヒョク
当たり前なんだけど?

イオリ
イオリ
ふふ、……いいなぁㅎ



男女の友情って素敵ね、とかほざいてるイオリは


ふと真顔になって、僕との距離を詰めた。



イオリ
イオリ
…でもさ、あんた初めは
あなたの下の名前を嫌ってたよね?

イオリ
イオリ
そん時の方が正しかったのにㅎ

ジェヒョク
ジェヒョク
……どういう、事だよ


ひく、と喉が震えて


聞き返すのが遅れた僕を


イオリはニッと笑って見つめて


イオリ
イオリ
優しい人から殺すんだよ。
騙しやすいからさㅋ


ずっとからかいたかったかのように、


口元に手を当てて笑いながら言う。



イオリ
イオリ
あなたのこと、1番
殺しやすいと思ってるよ?

ジェヒョク
ジェヒョク
…あなたの下の名前はそんな事言わないし
殺し屋じゃない

イオリ
イオリ
あらら残念、手遅れみたいね。
既にあなたの下の名前に依存しちゃってる

ジェヒョク
ジェヒョク
依存してたっていいよ。
お前だけには騙されない



何を言われようが言い返す。


ここで止まったら僕らの負けだ。



イオリ
イオリ
ねぇ、そんなに強気に出ていいの?ㅎ
そのうちあなたの下の名前にも騙されるのにさ

ジェヒョク
ジェヒョク
…騙されるって何をだよ

イオリ
イオリ
そりゃ、殺し屋って事をね。




“ ずっと殺す下準備であなた達を救ってるのに


それを守られてると勘違いしてる。騙されてる。”







イオリはそう言って勝ち誇った様な顔を向ける。


僕からしたら理解ができない。





何回も何回もみんなが助けられたのに


それが全部、僕らを殺すための準備だとは


到底思えない。




イオリ
イオリ
恩を優しさで返そうとしてるでしょ?
でも、最後に利用されて終わるだけよ

ジェヒョク
ジェヒョク
何が言いたい?

イオリ
イオリ
今からでも誰を信じるのか
考え直せってこと。

イオリ
イオリ
このままじゃ誰か殺されちゃうよ?
私はそれを阻止するために言ってるの

ジェヒョク
ジェヒョク
全部あなたの下の名前をおとしいれるための罠だって
みんなみんな気づいてるんだよ

ジェヒョク
ジェヒョク
あなたの下の名前は誰も殺したりしない



きっぱり言い切ると


イオリは、おかしくてたまらないと


腹を抱えて笑いだした。


イオリ
イオリ
はーおもしろ、そこまで
信じ込んじゃってるのねㅋㅋ

イオリ
イオリ
……あなたの下の名前が誰かを殺した後でも
あなたは味方でいられるのかしらㅎ



もう我慢できない。


こいつと話す義理はない。






僕はイライラを沈めるために


早歩きでイオリから離れた。







あなたの下の名前の元に戻ろうと


ただただ振り返らずに歩いていった。








イオリ
イオリ
まぁ日頃の行いをよく見てみなㅋ
いつかボロが出るから!ㅋㅋ




後ろで何か叫んでいる女を気にする余裕は


残念ながら僕にはなく






頭のなかはあなたの下の名前への心配しか無かった。

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