第162話

悲嘆と悲哀
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2025/08/12 08:00 更新
U
…お前が情報を売ったんだろ

イオリ
イオリ
情報?なんのこと?ㅎ

U
前任のマネージャーの話も
どこからか聞きつけたな?
 
イオリ
イオリ
知らない知らないㅎ
 
U
また親の金で好き勝手
暴れてるんだろ…っ!

イオリ
イオリ
知らないってばㅎㅎ
その手うざいから離してくれる?

U
しらばっくれんなよッ!!




胸ぐらを掴んでいる手に、ギリギリと力が入る。


初めは余裕の表情を浮かべていたイオリも


段々苛立ちを見せ始めた。




イオリ
イオリ
…知らないって言ったじゃん

イオリ
イオリ
あんた達がどうなろうと
私には知ったこっちゃない!



「 何が起きているのか知らない 」じゃなくて


「 どうなろうと知らない 」、つまりどうでもいい。






これだけ投げやりって事は


やっぱり情報を流したのはイオリとしか、、



イオリ
イオリ
…私がここに来たのは
お前の最期を見たいから

イオリ
イオリ
でもただ死ぬんじゃ
面白くないでしょ?
 
U
……

イオリ
イオリ
どうせなら私みたいにもっと
裏切りを味わうべきよ!

イオリ
イオリ
メンバーから嫌われればいいのよ!




自暴自棄の発言にしか聞こえない。


私に手を出させて告発するつもりだろうな。


だったらこっちも、冷静に返すだけ。



U
……嫌われてもいい

U
別にどうってことないし
仕事に支障は出ないから

イオリ
イオリ
…ずーっと冷たい女ね

イオリ
イオリ
そんなだから反日のメンバーも
親日に戻してやれないのよㅋㅋ

U
…私の事は何とでも言いなよ
 
U
だけどメンバーを悪く言うなら
私はお前を殺すから



真っ直ぐイオリを見つめて言うと


冷や汗が頬を伝っているくせに


「 なにアホな事言ってるの 」って笑う。



イオリ
イオリ
……そもそも非力のお前が
どうやって私を殺すわけ?
 
イオリ
イオリ
ていうか何でBGなんかに
なれたわけ?ㅋㅋ



この女はあの後の事を知らないんだろうな。


お前が私の家に火を放ったあの日から


私は殺す事だけを頭に叩き込まれた。


もうあの幸せな家庭は残っていない。




U
身の程をわきまえな
 
U
お前が今の私を
とやかく言う権利は無い

イオリ
イオリ
…そうㅎ

イオリ
イオリ
あのね、私迷ってたんだ
 
イオリ
イオリ
あの日、家に火をつけるか
直接あなたの下の名前を痛めつけるか

U
………
 
イオリ
イオリ
今日、痛めつける方
やってもいい?ㅎ

イオリ
イオリ
私の邪魔をしたから
痛い目に会うんだよ

U
……ㅎ




お前の遅い拳なんていくらでも避けられる。


そう思って立っていると


突然目の前に黒い影ができた。







ボコッッ











U
、、、、え、

イオリ
イオリ
っなんで………







ジョンウ
ジョンウ
はぁ……いってぇな








イオリの必殺パンチを腹に受けたジョンウさんは


さすりながら私の前に立つ。













そして、撮影をした日のように


彼は右手を横に出して


私を庇う動きを見せた。

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