なんとも非合理的
口に出そうとは思っていなかったが、もれていたみたいで、女子軍はだよねという顔をしていた
ノリの悪さで突っ込まれることは多々ある
故にこう言ったその部屋王?などの催しに参加するべきなのではないか
そう思ってしまい、現状彼らの端で各々の部屋を回った
そして来てしまった私の部屋の番
麗日に次いでの女子部屋披露のターン
先程のシフォンケーキと共に飲んだ珈琲の余韻が消えつつある中、私は扉を開けた
これと言った荷物はないため、1番に彼らの視界に入るのは
猫こそ正義!猫こそ至高!!
と書かれた掛け布団カバーだろう
「「「そっちに振り切ったか!!!!!」」」
まあ、そんな気がしてたという反応だ
これでも、と言ってしまってはいるが
お小遣いのほぼを注ぎ込んでいるのがこれだ
あと3枚ほど季節に合わせたものがある
((言っちゃうんだ…!!??))
幼い頃の七夕祭りで獲ったぬいぐるみ
あれから何年も経つが幾度ものクリーニングにより、清潔を保っている
図星を突かれた
隠し事は嫌いだ
だからそう言ったものがあるときは、人の前に出ず隠れている
潮時ですね
はあ、言うつもりはなかったのですが
後で見つかるよりかは、こちらの方が合理的
言われた通りの手順で棚が開く
隠し棚から、一部本を抜き取って開く
紙の匂いと乾いたのりの匂い
一枚一枚捲るたびに、
周りの反応が知らないものに変わっていく
開かれたページには、1人のヒーローが貼られている
これでも私が知ってる範囲のものだけだ
中々カメラで抜かれることはないお父さんの徹底ぶりがすごい
ただしかし、これは本当に趣味の範囲であって本業の方々に申し訳ない
そしてなにより、恥ずかしい
実は、実は本人には秘密裏で作ってるものであり、人に見せるのは出久と勝己以外ないのだ
入れ食いのようにこのアルバムに視線が集まっている
徐々に私の顔に熱が集まるのを感じる
もう、いいだろう
持ち前の素早さを活かしてアルバムを回収する
もちろん傷一つつけないよう配慮して、だ
流石委員長と言うべきか、
皆口々に不満を告げど、部屋からは立ち退きやっと1人の空間になった
……非合理的ではありましたし、羞恥を感じたりはしましたが、
新たな居場所としてはいいスタートダッシュではないでしょうか
なんて、キャラではないかもですが













編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。