シャオロンはそういいながら、
自分の小指と俺の小指をもって、
近づけて言った
だから、やんか。
マブやから、
大切な友達やから、、
だから、傷つけたくないねん。
絶対に、一人のほうがいいって
わかっていても
友達を失うわけにはいかんやん
あれから、シャオロンがずっと
俺についてくる
もう、逃がさん獲物みたいに
…シャオロンはつくづく空気が読まれへん。
なんで、読まれへんの…
なんでわかろうとしないん、
この状況で俺が教室に入っても、
シャオロンの近くに寄った金魚のフン
みたいな、眼で見られるだけやんか、
先のことも考えてくれよ…
今やって、
歩いてるだけで
視線を感じる
あと、数歩やのに
それでさえ…
長い長い、
崖っぷちの道に見える。
それに、今日はいつもより
遅かった。
これをみて笑う、
そんな女子を
先生は見て見ぬふりをする。
可笑しい。
そう思っても
なんも変わらん、、
こんな「 大人 」にはなりたくない。
こんな、「 奴ら 」には一欠片でも
なりたくない。
でも、真面目にしてないのは事実で
俺が頑張ったものを横取りされるのも
事実で
先生は何も知らん。
こんなん、わかるわけないやんか…
習ってないし、
教えてくれてもない。
っ、!?
思わず声を出しそうになった。
学級委員やからって
なんでも、万能じゃないんやけど…
けど、答えるしかない。
それしか
道がない。
黒板に行く道のり、
わざとじゃないかもやけど、
何人かが
足を出して、
俺を転ばせてくるように見えてまう、
こんな…思考あかんのに、
さっさと消えてほしい。
こんな、無駄な思考は
おれは、ただ、
父さんみたいな、「 大人 」になりたい
立派で、しっかりしてて
だらしなくもない、
きっちりした、
「 大人 」になるんやから
震える手でチョークをもった、
答えは、分からない、
けど。
わかるしかない。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!