永瀬side
仕事が終わってしばらくしてもスタッフさんから
の連絡は無く、ただただ楽屋で待っているだけ。
すると、、
プルルルルル
もしかしたら、あなたのことかもしれん。
『あの、梶原あなたさんのことなんですけど、』
『今は病院で眠っているんですけど家に行ったときはもう意識も無く呼吸もしていない状態で…すぐに救急車で搬送されました。』
『あ、えっと、205号室です。』
205号室.
ガラガラッ
ピッピッピッピッ
あなたは静かに、付き合う前のように眠って
いた。
俺は静かに眠るあなたをそっと抱きしめた。
あなたは温かかった。
俺の好きなあなたや。
可愛くて、優しくて。
ニコッと笑った時のえくぼも愛しくて。
全てが好きなのに。
幸せの先の不幸。
なんでこんなにも人生は不公平なんや__________
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。