第3話

1話
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2024/04/13 15:00
翌日、生徒会室で業務をこなしていた。
神楽や莉犬はまだこない。

僕は今日、仕事が少ないが神楽と莉犬は「不良の取り調べがある」と言っていたなぁ...
ガタン!!
r-t
うわっ...⁉
急に扉の音が鳴る。
不覚にも驚いてしまう。
r-t
どうした、莉犬...焦って...
rin
すみません!急遽、我が演劇部の公演が決まってしまって...その打ち合わせが今日入って...
rin
今日の仕事ができないんですが...!
r-t
あー...不良の取り調べだったか??
rin
はい...桜優ちゃんはいますけど...
r-t
神楽は女だぞ?!1人で4人の問題児相手にどうにかなると思っているのか!?
rin
あ...!すみません!!
r-t
...分かった、じゃあその不良の取り締まりは僕がやってくるよ。
rin
良いんですか⁉ありがとうございます!!
r-t
桜y...神楽はどこにいる?
ガラガラ
syu
あ...神楽です?
rin
あ、桜優ちゃん!かくかくしかじかで!
syu
あー!じゃあ会長!行きましょう!
r-t
ちょ、!おい!引っ張るな!
r-t
で、ここか?
syu
ここ...だったはず...ですよ?


jr
...んぉ、生徒会長さんたち?こんなところでどないしたん?
stm
あ。取り締まりだったりする?
krn
は、だる。
syu
知ってるなら話は早いですね。
桜優の発言でこいつらが問題児だということを再確認する。
全員二年生だったはず。
nnmr
...定期取り締まりはもっと後なはずじゃなかったっけ?
r-t
...そうなのか?
syu
まぁ...先日、彼らが校内で喧嘩したという話を聞いて...
r-t
あぁ、そういうことか。
nnmr
そういうことなら、昨日の喧嘩はそういう...殴り合いのけんかじゃありませんよ。
jr
まぁ、校内の廊下で大声で喧嘩したのは悪かったと思っとるで。
r-t
...神楽、僕はいまいち話が分からないから続けてくれ。
syu
あ、はい!
syu
そうならばいいんですけど...
stm
で、本題は?
syu
は?
stm
だから、本題。そんなうわさで取り締まりなんて来ないだろ。
syu
...煙草...吸ったりしてない?
r-t
タバコ...?
nnmr
さぁ...俺は吸ってませんけど...
stm
俺も別に吸ってはない。
jr
俺も吸ってへんなぁ...
krn
...
syu
...あなたは吸ったんですか?
桜優がそう尋ねても水色の髪色の彼は一言も声に出さず、ただ桜優を睨んでいた。
でも、「ただ睨んでいる」というわけでもなさそうだった。
nnmr
...ころちゃん...?
stm
おいころん、さっさと言ってめんどい生徒会外せよ。
実際、生徒会がここまで言われているのは腹が立ったが黙っておいた。
なぜか?そんなのは簡単。
僕の下についていた桜優が冷静だったから。
krn
...僕は...吸ってない。
syu
...そうですか。
syu
会長、仕事に戻りましょう。
r-t
え?要件は終わったのか?
桜優のことだから今から詰めるのだとばかり思っていた。
syu
まぁ...
r-t
...分かった、じゃあ生徒会室へ向かうか。
syu
そうですね。




そして数分歩いたあと、僕は桜優に聞いた。
r-t
あの水色の髪のやつ、他の取り調べでもあんな感じなのか?
syu
いえ...普段は一番、協力的なんですけど...
r-t
ほぉ、今日は何か気分でも悪かったのか。
syu
まぁ...多分深刻な悩みに...
r-t
深刻な悩み?そういった風には見えなかったが...
syu
...多分、近いうちにわかるんじゃありませんかね?
桜優のその発言は未来を知っているかのようだった。


...その時僕は気づけなかった。
桜優の声が若干、震えていたということに...

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