第4話

#29「スカーレット・ホーンテッド」②
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2025/10/14 07:50 更新
フランドール
というかねぇー…
フランドール…改めてフランが、テーブルの上にあったペンを指先でくるくると回しながら言った。
フランドール
二人とも…というかパチュリーも含めて、なんでそんなゲームやってるの。とんでもない借金でもあんの?
パチュリー
…なんで私が何度もこれをしてると思うのかしら。
フランドール
雰囲気がカタギじゃない。そーゆーのを見分ける勘だけはあるんだよね、私。
魔理沙マリサ
んー私はなんとなくだなぁ…やりたい事もないけど、お金はいるから楽に稼ぎたい、的な。
フランドール
命懸けのゲームを?
魔理沙マリサ
命懸けのゲームを、だ。メメント・モリを常に考えながら生きるのが人生成功のコツだぜ?
フランドール
…こんな業界で生きてるヤツに言われたくないセリフね。パチュリーは?
パチュリー
…ほぼ魔理沙と同じね。これ以外にお金を稼ぐ手段がなかった。
霊夢レイム
あーやっぱそんな感じの人が多いのね、この業界。
パチュリー
ん、霊夢は違うの?
魔理沙マリサ
霊夢はな〜…
霊夢レイム
借金。
魔理沙が話す前に話した。なんとなく、こういう事情を他の人に話されるのは好きじゃない。
フランドール
…借金?
霊夢レイム
そ。借金おおよそ4億円。利子とか生活費とか考えたら、このゲームで100回は生き残らなきゃ返せないわね、まず。
咲夜サクヤ
…えぇ、何したらそんな借金できるんですか。
霊夢レイム
親が事業で失敗した。二人で心中したから私が相続する事になった。
フランドール
(想像より重かった…)
咲夜サクヤ
(想像より重かった…)
パチュリー
(想像より重かった…)
なんか想像より重かった、て顔されてる気がする…
霊夢レイム
…別に親とは仲悪かったし、そんな気にしてないからね?借金だって最悪死ねばチャラなんだから…
フランドール
…なんかごめん
霊夢レイム
??
(読者の方々に説明:霊夢は人との関わりが少なすぎて、自分が異常だという事に気づいてません。みんなこんなもん、と思っています。)
霊夢レイム
…じゃあ、改めて。これは脱出系のゲームよね?
パチュリー
ええ恐らく。そのデカ扉、開かないしね。
霊夢レイム
…つまり、洋館のどこかから脱出しなければいけないのね?洋館の出口って何処にあるの…かしら?
洋館、と思い浮かべて、皆がすっ…と咲夜を見る。
咲夜サクヤ
…私ですか?私はあまりこんな感じのことは知りませんよ。知っててもゲームには余り関係ない事のように思えますが…
魔理沙マリサ
ま、流石に安直すぎるか。
それで、また皆がすっ…と、レミリアとフランを見た。お嬢様っぽい雰囲気漂わせる姉妹を。
フランドール
私達?悪いけど没落貴族なのよね。
美鈴メーリン
って事は…昔は、こんな所にも住んでたって事ですよね?
フランドール
ゔ…まぁ、ね。でもそこら辺の事はお姉様…レミリアの方が詳しいわよ。
レミリア
そんな事言われたって…私も詳しい事は知らないし…
魔理沙マリサ
と言うかパチュリー。この扉鍵付いてるぞ?
いつのまにか広間から離れて扉の前に居た魔理沙。ドアノブをガチャガチャといわせながら話し出した。
パチュリー
え?
魔理沙マリサ
ほら、鍵穴。鍵を見つけて挿せばクリアだろ。
パチュリー
…確かに。でもこの大きな洋館で鍵を探すなんて面倒な事をする?
霊夢レイム
運営も見所を作らなきゃいけないから分かりやすい場所に隠すはずよ。
魔理沙マリサ
だな、寝室には何も無かった筈だし食堂でも行くか。
フランドール
…ねぇ、ちょっといい?
霊夢レイム
?どうしたの。



フランドール
鍵が…私の部屋にあったって話、する?




そう言ったフランの手には、確かに金色の『鍵』があった。





魔理沙マリサ
手間が省けて嬉しい限りだな。ナイスだフラン!
フランドール
役に立てたようで何よりね。お姉様、いつまでもそこに座ってないで動くわよ。
レミリア
…そうね。
フランは鍵を手でくるくるさせながら、大きな扉の前に向かう。そして、鍵を入れ込み、ガチャガチャ回す。
フランドール
ん…あれ?うまく回らな…
刹那、上空からキラリと光るものが見えた。ただの光源なら良かったが______________それは金属の反射だった。
霊夢レイム
フラン!
魔理沙マリサ
フラン!




















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