第5話

#29「スカーレット・ホーンテッド」③
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2025/10/22 08:55 更新
結論を先に話すと…とんでもなく大きなおもりが落ちてきた。よく天井に吊るせたな、というくらいの大きさだった。
ゴーン、と大きな広間に音が響き、その下には潰されたフランが赤を吐き出していて______________。
そんな事を妄想した私は、心のどこかでそれを願っていたのかもしれない。
魔理沙マリサ
まったく。気をつけろよ〜!
フランドール
…助かったわ。ありがとう。
間一髪で魔理沙に助けられたらしい。それこそお姫様抱っこだったが、魔理沙の目は少しも揺れ動かず、相手を見定める冷たい色をしていた。…ちょっと、腹立つんだけど。
咲夜サクヤ
ご無事で良かったです。でも…これで、この扉は開かなくなりました、よね?
パチュリー
そうね。別の道を探すしかないみたい。
美鈴メーリン
でも…ここ以外にこの館から出る方法なんてあるんですかね?
霊夢レイム
別の場所を散策するしかないわね。
扉いっぱいの錘を見ながら、霊夢は頭を切り替える。起きるのが遅かった故、部屋も間取りも知らないが、そこまで探索部屋は多くないはずだ。
レミリア
…ねぇ、ここの下……
パチュリー
…なに?
レミリア
錘の下だけ…ちょっと低い、気がするわ。
フランドール
そりゃ上からあんなデカい錘が落ちてきたんだから窪むでしょ。馬鹿なの?
レミリア
いや…そうじゃなくて。四角く・・・、窪んでるというか…
霊夢レイム
何らかの条件を達成すれば、ここが落ちて錘が取れる…と、言いたいのね?
レミリア
そう!それよ、霊夢!
咲夜サクヤ
じゃあそれを探さないといけませんね。確か…食堂と、それから小さな図書館があったと思います。
美鈴メーリン
なら、そこに行きましょうか。多分…近いのは食堂ですよね?
レミリア
ええ。早く行きましょう!
すっかり機嫌の良くなったお嬢様と、その他初心者組は食堂がある(らしき)方へ歩いていく。魔理沙もそれに続き、初心者組が死なないよう罠に警戒しているようだった。常にニヤニヤしてるけど。
その様子を何処か師匠のような目で見ていると、いつのまにか隣にいたパチュリーが耳打ちした。
パチュリー
ねぇ、霊夢。霊夢はこれをどう思う?
霊夢レイム
どうって…私はこんな広い館に来た事がないから分からないわ。だけど、大きな罠が一つもないのは不気味ね。食堂か図書館には絶対何かがある。
パチュリー
それは面白くない冗談?それとも間抜けなだけ?私はそんな事聞いていないのだけど。
流石に冗談だった。パチュリーが言いたいのは、霊夢が積極的に動かずに、動きを初心者に任せている事だ。分かってはいるが…
霊夢レイム
…知らないわよ。魔理沙が見てるし。そっちに任せればいいじゃない。
パチュリー
違うわ。…予言する。今回フランと美鈴は死ぬ。
霊夢レイム
…レミリアは?
パチュリー
あの子はそういう星の子よ。今回はうまくやる。
まるで決めつけるような言い方に腹が立つ。
霊夢レイム
素敵な見解ね。私や魔理沙より下なんでしょ?
パチュリー
他人の生死に自信はある。それに貴女は何も理解できていない。アレはずっと…
魔理沙マリサ
二人して何の話してんだ?
急に魔理沙が間に挟まってきた。素直にびっくりする。
霊夢レイム
ッ…魔理沙。
パチュリー
…ただの雑談よ。私より先輩の霊夢にゲームの話を聞いてみただけ。
魔理沙マリサ
食堂はここを右だ。結構デカかったぞ。
霊夢レイム
…そう。
ここにフラン達がいない、ということはもう食堂に行ったのだろう。心臓が僅かに重くなった気がし…
レミリア
きゃぁぁ!?!?!?
悲鳴が聞こえた。




















次回からめっちゃ展開早いです。よければコメント見てください。返信もください。

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