第2話

1.「心」
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2025/03/29 02:08 更新


ワタクシはポータブル電源から足を出し、隊服を着始めましたの。

この隊服を着る機会も、もうないのでしょうね。
思い出深いものですのに。


そんなことを考えながら、ワタクシは本部の
研究所へ歩きましたの。


研究所に到着したら、イラティさんを探していたら、
向こうから話しかけていただきましたわ。
イラティ・フロマージュ
あ。君が「心」の機械?
No.1057
そうでございますの!
イラティ・フロマージュ
はっ。ですわ口調ねぇ。よく、廃棄されなかったね。ほぉ、曹長かぁ。優秀だな。不具合があるのに。
イラティさんはワタクシ関する書類を見て、そう話しますの。鼻で笑われましたが、このような行為で挫けていたら今頃、ここにいませんの。
No.1057
そのお言葉ありがたく思いますわ。
イラティ・フロマージュ
おぉ。さっそくだが服脱いでそこの台に寝っ転がって。起きる頃には、「心」を持っているから。楽しみにするといい。
ワタクシは服を脱ぎ、指定された台に寝転びましたの。

服を脱ぐと言っても、ワタクシの体は機械ですから、
人間のような皮膚ではなく銅板を加工し塗装したものですから。人間が人間に見せたくない部位は存在致しませんの。
イラティ・フロマージュ
電源を切るからな。おやすみ。
No.1057
はい!よろしくお願いいたします。
そして、電源は切られましたの。












































電源が入りましたの。
イラティ・フロマージュ
よし、電源は一応入ったな。どうだ、感覚は。
ワタクシは手の指を曲げたり開いたりしたり、顔のパーツなどを触ったり、体の操作性や触覚を確認しましたの。
No.1057
操作性や触覚に問題はありませんが、表面をゴム製にいたしましたの?
イラティ・フロマージュ
あぁ、「心」だけではなく見た目も少しは人間に近づけようと思ってな。その方が周りの人間も親しみやすいだろう。ほら、鏡。
そういい、イラティさんは手鏡をワタクシに渡した。
No.1057
ま、まぁ!驚きですわ。ワタクシの表面は銅板でできていたのに。ゴムでここまで人間に模倣できるは、、、。
ツヤを持った銅板だった私の表面は、白っぽいゴム製のものに。人間で言うと色白なのでしょうか。

頭には髪がありますわ。人毛でできていますわ。誰の髪でしょうか。ブロンドヘアにセミロング。気に入りましたわ。

瞳は透明度の高い黄緑色の瞳。光が入るたびに美しく輝きますの。これも気にいるポイントですわね。

ただ、なんなのでしょうか。顔の点は、、、。
そばかすというものでしょうか。
イラティ・フロマージュ
容姿以外にも、変えた点がある。身体能力、知能、記憶力は並の人間よりも高いくらいにしたよ。まぁ君からしたら下がったと感じるだろけどね。その代わり、共感性を少し上げておいたから。
No.1057
そうですの。
イラティ・フロマージュ
話は変わるが、君には軍人をやめてもらうことになる。よって、この軍事施設から出て行ってくれ。
No.1057
え!では、ワタクシどこで暮らせばいいのかしら?
イラティ・フロマージュ
まぁ、少し言いにくいんだが、、、。俺の実家だ。
No.1057
イラティさんの実家ですの?
イラティ・フロマージュ
俺の両親は郊外でチーズ農家をやっているんだが、軍が俺の実家を提案して、俺が実家に伝えたら、快く引き受けてくれたんだ。てことで、いまから一日かけてリースランドに行ってくれ。
遠いですわね。本当に丸一日ぐらいかかる場所ではありませんの。

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