朝
ワタクシはポータブル電源から足を出し、隊服を着始めましたの。
この隊服を着る機会も、もうないのでしょうね。
思い出深いものですのに。
そんなことを考えながら、ワタクシは本部の
研究所へ歩きましたの。
研究所に到着したら、イラティさんを探していたら、
向こうから話しかけていただきましたわ。
イラティさんはワタクシ関する書類を見て、そう話しますの。鼻で笑われましたが、このような行為で挫けていたら今頃、ここにいませんの。
ワタクシは服を脱ぎ、指定された台に寝転びましたの。
服を脱ぐと言っても、ワタクシの体は機械ですから、
人間のような皮膚ではなく銅板を加工し塗装したものですから。人間が人間に見せたくない部位は存在致しませんの。
そして、電源は切られましたの。
電源が入りましたの。
ワタクシは手の指を曲げたり開いたりしたり、顔のパーツなどを触ったり、体の操作性や触覚を確認しましたの。
そういい、イラティさんは手鏡をワタクシに渡した。
ツヤを持った銅板だった私の表面は、白っぽいゴム製のものに。人間で言うと色白なのでしょうか。
頭には髪がありますわ。人毛でできていますわ。誰の髪でしょうか。ブロンドヘアにセミロング。気に入りましたわ。
瞳は透明度の高い黄緑色の瞳。光が入るたびに美しく輝きますの。これも気にいるポイントですわね。
ただ、なんなのでしょうか。顔の点は、、、。
そばかすというものでしょうか。
遠いですわね。本当に丸一日ぐらいかかる場所ではありませんの。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!