第17話

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2026/05/24 09:00 更新

冬休み前最後の登校日――。

学校中がどこか浮かれた空気に包まれていた。
akky
冬休みだぁぁ!!
pr
課題多すぎるんだけど!

朝から教室は大騒ぎ。

あなたの下の名前もみんなの会話を聞きながら笑っていた。

少し前までは、“休み時間が怖い”なんて思っていたのに。

今は、この騒がしい空間が心地よかった。

ホームルームが終わり、担任が教室を出ていく。

その瞬間。
akky
よし、冬休み計画会議!

あっきぃが机を叩きながら立ち上がる。
at
会議って何
mz
絶対遊びたいだけだろ
akky
当たり前!

笑い声が広がる。
akky
初詣行きたくね?
tg
いいじゃん!
pr
あなたの下の名前 も来るよな?

自然に名前を呼ばれる。

そのことが、あなたの下の名前には嬉しかった。
あなた
……うん!

そう答えると、みんなが笑った。

放課後。

雪のちらつく帰り道を歩いていると、あなたの下の名前のスマホが震えた。

知らない番号からのメッセージ。

一瞬、胸が強張る。

でも、恐る恐る画面を開くと――。

『この前はごめん』

短い一文だった。

続けて送られてきた言葉。

『ずっと嫉妬してた』

『でも最近、楽しそうに笑ってるの見て、自分が恥ずかしくなった』

名前は書いていない。

だけど、なんとなく誰か分かった。

あなたの下の名前はしばらく画面を見つめる。

苦しかった記憶は消えない。

傷ついたことも、全部忘れられるわけじゃない。

でも――。

少しだけ、胸の奥の冷たいものが溶けた気がした。

その時。
AMPTAK×COLORS
あなたの下の名前ー!

前からAMPTAKのみんなが走ってくる。
at
置いてくぞー!
tg
寒いから早く帰りたい!
あなた
待ってよ!?

あなたの下の名前 は慌てて駆け出した。

雪の中で笑い合うみんなの姿が、白くぼやけて見える。

その光景を見ながら、あなたの下の名前は思う。

前の自分は、“嫌われないこと”ばかり考えていた。

でも今は違う。

“大切な人と笑っていたい”

そう思えるようになった。

帰り道。

空から降る雪を見上げながら、あなたの下の名前はそっと笑った。

冬は寒いはずなのに。

今年は少しだけ、温かく感じた。

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