第18話

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2026/05/25 09:00 更新

そして迎えた冬休み――。

約束していた初詣の日。

神社へ向かう道は、人でいっぱいだった。

屋台の明かり。
甘い匂い。
響く笑い声。
akky
寒っ!!

あっきぃがマフラーに顔を埋めながら叫ぶ。
pr
お前その格好薄着すぎるだろ
akky
オシャレを舐めるな
pr
いや風邪ひくだけ

いつものやり取りに、あなたの下の名前はくすっと笑った。

境内へ入ると、大きな賽銭箱の前に長い列ができていた。
akky
お願い事どうする?
kty
成績アップ
mz
リアルすぎ

みんなが騒いでいる横で、あなたの下の名前は静かに空を見上げる。

冷たい夜空。

白い息。

去年の今頃は、こんなふうに笑って新年を迎えるなんて想像できなかった。

順番が来て、あなたの下の名前はそっと手を合わせる。

“もっと、自分を好きになれますように”

気づけば、そんな願いをしていた。

参拝を終えたあと。
akky
おみくじ引こーぜ!

という流れになり、みんなでおみくじ売り場へ向かう。
akky
絶対大吉引くし!
mz
フラグ立てんな

ガサガサと紙を開く音。
akky
うわ、中吉!
mz
微妙〜!

そんな中、あなたの下の名前もそっと自分のおみくじを開いた。

――『吉』

そこに書かれていた一文に、あなたの下の名前の目が止まる。

『支えてくれる人を大切にせよ』

思わず小さく笑ってしまう。

すると隣からぷりっつが覗き込んできた。
pr
何、いいこと書いてあった?
あなた
……うん、ちょっとね

あなたの下の名前が笑うと、ぷりっつも安心したように笑った。

その時だった。

突然、人混みの後ろから誰かにぶつかられる。
あなた
っ……!

よろけたあなたの下の名前の腕を、誰かが咄嗟に掴んだ。
pr
危な

低い声。

気づくと、ぷりっつがあなたの下の名前を支えていた。

距離が近くて、あなたの下の名前の心臓が跳ねる。
あなた
だ、大丈夫……!

慌てて離れようとすると、後ろからニヤニヤした声が飛んできた。
mz
おーい二人とも顔赤くね?
pr
うるさい!

ぷりっつが即座にツッコみ、みんなが笑い出す。

その空気につられて、結愛も声をあげて笑った。

夜空には、冬の星が綺麗に輝いていた。

あなたの下の名前はふと思う。

苦しかった日々も、泣いた夜もあった。

でも、それを乗り越えたからこそ出会えた景色がある。

そして今、自分はちゃんと笑えている。

それが少しだけ、誇らしかった。

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