ユーリ「アレックス!!!早く!」
とてつもない轟音のアラートが鳴り響く支部の中でユーリはアレックスを助けようとした。
アレックス「だ...めだ...置いていって...くれ...」
ユーリ「でも!」
とてつもない感覚に苛まれる。後悔でも罪悪でもない何処にもぶつけることのできない、紅くドクドクと鼓動を鳴らし続ける心臓から腕を、肌を、肺を、脳を、脚を、肝を、骨を、全てを巡り鳥肌を立たせる。
職員「なにやってんだ!仲間より今は自分の命を優先しろ!」
他の職員がユーリの手を強く引き扉の奥へと押し込む。
職員「おい、お前。歩けそうか!」
アレックス「いーや、無理そうだ...置いていってくれ...」
職員は帽子を少し深く被り敬礼をして、そのまま走り去る。
アラート「支部■■■、封鎖完了まで数分です。直ちに脱出を行って下さい。」
アレックス「はっ、出来たらしてるよ...」
精神も肉体も疲労し、押し入れの中に眠っていたブリキのおもちゃの様にガックリと気絶をしてしまう。
職員2「おい!起きろ!目を覚ませ!」
意識が朦朧とする中、先ほど負った傷の痛みと頰を叩く痛みで目を覚ます。
アレックス「、、、寝ちまってたのか」
職員2「あぁ、そうさ。他の職員も今起こしてる。死んでるかは確認してないから、十数人はいるな。」
あたりを見回すと自分と同じ様に身体から血を出す職員が大勢いることを確認する。
アレックス「とりあえず、これからどうするk_」
不味いことに気がつく、他の職員は気づいているのだろうか?それとも目を逸らしているのか、言っていないだけか...
アレックス「なぁ、こんな時に聞くのは不味いかも知らないが...この階層のアブノーマリティって...」
職員2「あっ、、、」
職員2はかなり顔を暗くしてから言う
職員2「終末カレンダー...」
終末カレンダー、そいつは定期的に生贄を捧げないと...まぁ、管理人にいつも生贄を捧げさせられていた為その後の結末は知らない
だが不味い、生贄をこの中から?殺し合いが起こるに決まっている。
アレックス「取り敢えず全員起こそう...」
1人の職員と共に全員を起こす。
アレックス「取り敢えず今の状況を説明するぞ...」
説明後
職員3「いや、まぁ言われなくても分かるが...」
職員4「生贄をどうするかだな...」
アレックス「それについてなんだが...」
俺の中で最終的に結論付いた結果は、、、くじ引きだ
古典的ではあるが最も公平であり、実力や地位が決める者ではなく完全な運命が決まる者だからだ
まぁ、これ以上の現状詳細を書く意味は無いだろう少し時を飛ばす
アレックス「全員カードを預けたな...行くぞ」
結果は職員7の人のカードが出た
職員7「、、、嫌だ...こんなの、ずるだ!クソガァぁぁ!」
職員7が暴れる、まぁ案の定だ
職員4「取り押さえろ!」
職員7「やめろ!嫌だ!うぁぁぁ!」
俺は眺めることしかできなかった、職員7はそのまま生贄として捧げられた。
そんな、狂った日々がかなり続いたある日だった。
職員8「アレックス、お前だ...」
なっ、、、少し運が良かっただけ、それだけなのに...汗が頰を垂れる。嫌だ...急に血みどろしい感覚が背筋を覆う。
血液の流れを感じ始める...心臓が早くなる、胃の中がぐつぐつと煮え繰り返る。
アレックス「うっ、嫌だ、嫌だぁぁ!」
あぁ、彼らもこんな感覚なのだろうか。罪悪感がふつふつと湧き上がる。
そんな目で見るな、哀れんだ目で見るな..!やめろ、やめろ、やめろ!!!
そのような抵抗は虚しく意味は0に近かった、数人が怪我をしてしまったがそれだけだった...
アレックス「ここは..?」
何故だ?私は死んだのでは?骨の一本一本が折れているのに、無理やり動かされるほどの痛みを感じる。
アレックス「そうか...これが成れの果てのようなものか、、、」
恐らくこれが終末カレンダーに生贄として捧げられた物の末路、名称はなんだったか...まぁいい、土偶のような見た目だ...
アレックス「あぁ、もう疲れた...」
痛む体を横にしてアレックスは眠りに落ちる、誰かが来たるその日まで...
ウーティス「前方を注視なさいませ、管理人様、さっきと同じやつがまたもうひとついます。」
あれは、人か?あそこにいるのは...何人かの人と時計頭と...ユーリだ...
あはは、これで終われる私の人生を...罪悪感から解放される。
私の"終末までのカレンダー"の最後の一枚をやっと破り捨てることができる。
ユーリ...君は幸せになってくれ、、、
アレックス「こんにちは・・・?君たちも・・・くじ引きを・・・しに来たのかい・・・。」












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。