夢から目を覚ましたら、何か違和感を感じた。
俺は背中に違和感があると分かり、手を伸ばして確認する。
…凄く、嫌な予感がする。
そこには
天使の羽が生えていた。

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内心パニクりながら、背中を全身鏡で見てみる。
小さいが、背中ににょきっと少しだけ生えている。
それは、間違いなく天使の羽で。
その時。
ふと、俺が天使病と診断された時に先生が言っていた事を思い出した。
…あぁ、なんでこんなに大事なことを忘れていたのだろう。
背中に生えた天使の羽に触れてみる。
ふわふわで真っ白で、綺麗だな、幻想的だなって呑気に考えてしまう。
……現実だって、受け入れたくなくて。
死にたくないよ。
まだ、皆と生きていたいよ。
そんな思いが思考を埋め尽くす。
のあさんが俺を呼びに来てくれるまで、
俺は自分の部屋の中で、声を殺して泣き続けた。
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!