第3話

第2話 女の子
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2025/10/24 18:01 更新







この子、絶対にお金持ちだな。


こんなに綺麗で、こんなに人を心配できて、

.....こんなに、育ちが良さそうな子、

裕福な家庭じゃない訳がない。

(なまえ)
あなた
......何???
(なまえ)
あなた
忙しいから近付かないでくれる??


 ちょっと、対応が冷た過ぎたか.....?


 けど、”金持ちの娘” が ”こんな所”に来る理由......

 ...やっぱり、バカにしたり、茶化しに来たとしか思えない。

 私を心配したのも、きっと遊びか何かだろう。

 だから、容赦なく突き放せる。


....本当は、私だってこんな事はしたくない。

けど、やらないと、...この世界では生きていけない。


恵まれた環境で育った子供は、

酷くされる事なんてほとんどないはず。

だから、少し言っただけでも、きっとすぐに他の所に行く。






女の子
女の子
ちょっと、酷いなぁ...。
女の子
女の子
同い年っぽい気がしたから、
仲良くなれると思ったのになぁ。
(なまえ)
あなた
は? 無理。
女の子
女の子
まぁまぁ、そんな事言わないでよ。

何、コイツ...。

なんで何処も行かないんだ、?


こんなにボロボロで...汚い人、が、

こんなに冷たく突き放しているのに、?



......いつもの私なら、迷惑だと思うはずなのに、

何で興味が湧きそうになっているんだろう。


...それで裏切られたら、後悔するのは自分なのに。




セア
セア
私はセア。
セア
セア
見て分かっちゃうかもだけど、
この層に住んでいる訳ではないよ。

分かるに決まってる。

きっと、最上層に住んでいるのだろう。


詳細まで言わないのは、私を気遣っているのか、

はたまた”どこの層か当ててみろ”という意図なのか......


まあ、コイツの場合は前者だろう。多分。
(なまえ)
あなた
...帰れ。 お前が求めるものはここには無い。

 まあ、何を求めているのかは知らないけど。

セア
セア
......それ...、

セアが、私が手に持っていた日記を指差した。

セア
セア
...日記? 見せてくれない?
セア
セア
随分ボロボロだけど.....どうしたの?

どうもこうも、知るか。


今さっき拾った日記について

そこまで詳しい奴がどこに居るんだよ。

(なまえ)
あなた
勝手にして。 私のじゃない。
  バサッ



何故かはよく分からないけど、

急にむしゃくしゃして日記を放り投げてしまった。


地面に強く叩き付けられた日記を、

セアは大事そうに手に取り、じっと眺めた。

セア
セア
...... 「空中監獄」 、?

 少しだけ目を輝かせながら、セアは不思議そうに呟いた。


そして、近くにあった数ヶ月前に廃棄された

壊れたソファに深く座り、真剣そうな顔で

ゆっくりと日記を読み始めた。

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