第11話

イチャらぶルート三話
668
2025/07/31 08:49 更新

江戸川 乱歩
はい、ポカリ。冷えてるのが良いでしょ?
あなた
……ありがとうございます、乱歩さん。
掠れた声で礼を言う。

実は昨日、探偵社から帰る途中で通り雨にあたってしまって風邪を引いてしまったのだ。

次の日(今日)になって、乱歩さんから催促の電話が来たけど……。

しんどくて寝てたら、いつの間にか乱歩さんが現れた。
江戸川 乱歩
うーん、下がってないね
いつになく真面目な顔で額に手を当てる。

江戸川 乱歩
38.4ってとこかな?
あなた
さっき、測ったのと一緒……
江戸川 乱歩
僕を誰だと思ってるのさ!名探偵だよ?
そう言って笑ってはいるけど、
その瞳は珍しく静かで、じっと私を見つめてゐる。
江戸川 乱歩
ほんと、無理しないでって言ったじゃん!……一昨日のこと、忘れたの?
あなた
///ッ…で、でも。迷惑かけたくなくて
江戸川 乱歩
迷惑なんかじゃないに決まってるだろ!君が辛い方が、よっぼど……
胸の奥がキュっとする。

熱で赤くなった顔が、さらに赤くなった気がした。
少し眠った後、ふと目を開けると、乱歩さんがベットに腰掛けて私の髪を撫でていた。


あなた
らんぽさん……?
江戸川 乱歩
起こしちゃった?
あなた
…大丈夫。なんか、夢みたいで
江戸川 乱歩
ちゃんと、そばにいる。夢じゃないよ
その声が、なんだか優しくて。

つい、ちゃんと名前を呼んでしまった。
あなた
乱歩。
江戸川 乱歩
ッ//////!
なんだか顔が赤い気がするけど、気が付かないフリをして話を続ける。
あなた
治ったら、お礼。ちゃんとするから……
江戸川 乱歩
お礼なんていらないよ
そういった後、乱歩さんの顔が曇った気がした。
江戸川 乱歩
なんで僕だけ、……君のことばっかり考えてるんだろうね
あなた
……え?
江戸川 乱歩
誰にも触れてほしくない。誰にも見せたくない。……今日だって、僕だけが看病していいんだってずっと思ってた。
あれ?声が低い。怒らしちゃったのかな?

なんだか熱を孕んでいる声。

驚いていると、そっとらんぽさんが私の手をにぎってくる。

江戸川 乱歩
……ごめん。抑えようと思ったのに…弱った君が可愛くて…♡。
あなた
ら、乱歩さん?
江戸川 乱歩
……。一昨日も、言ったけど。
江戸川 乱歩
好きなんだよ。本当に。ずっと前から。
────他の誰かに渡すなんてかんがえたら……もう。

頬が熱くなるのは、熱のせいか。それとも。

分からなかったけど、わたしは乱歩さんの手を握り返す。
あなた
……嬉しい、です
あなた
ちょとくらい独占されても、わたしは……
江戸川 乱歩
……じゃあ、もっと甘えていい?
あなた
はい……
乱歩さんがわたしの額にそっとキスをおとす。
江戸川 乱歩
早く治してよね、もっと甘えるんだからさ
どこか拗ねたようで、とても嬉しそうな声だった。

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