看守庁本部の施設の中で、天鬼とタノシミがモニターの様子を見ていた。
タノシミがモニターを見ながらつぶやくと、手元にあるタブレットを操作しながらつぶやいた。
タブレットを操作した後、その場にある椅子に座らされ、頭に何らかの装置を取り付けられているジュンとホスト、リヒトとバーボン、ミナト、マサら10人の少年たちが目を開けた。10人は頭に取り付けられている装置を外しながら立ち上がり、横に5人ずつ2列に並んだ。
天鬼が説明を終えると、ジュンがはっとしたように言った。
どうやら、彼らは事前に看守庁本部に着いた後、先に来ていたタノシミに用意されたコーヒーを飲んだ後、急に意識を失ってしまい、眠っている間に先程の装置を頭に取り付けられ、訓練に参加されていたようだ。
リヒトの説明に、タノシミが答えた。
タノシミが詳しく説明をする。
マサが震えるような声で訊いた。
天鬼が厳しくピシャリと言った。
天鬼がモニターを指さして言った。一同の視線がモニターへと向けられる。
そのモニターには、先ほどまで一同が戦っていた怪人の姿が映っていた。
ホストが食い入るように天鬼に質問した。
天鬼は話を区切ると、深呼吸をしてまた話し始めた。
天鬼の説明を聞いていた一同は、絶句した。天鬼が話を続ける。
リヒトは茫然となった。その時、
突然、天鬼が高い笑い声をあげたので、一同は後ずさった。
タノシミの説明に、ホストがツッコむ。
天鬼が軽く謝礼を言うと、再び説明を始めた。
ジュンの問いに、天鬼が答える。
タノシミがつぶやいた。天鬼がモニターを見ながら説明を続ける。
天鬼の言葉に、一同は姿勢を正した。
3人は返事をした。
天鬼が指示を出すと、一同はバラバラになった。ふと、ジュンはホストが何かを考えていることに気づいた。
ホストの小さなつぶやきに、ジュンは首をかしげた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。