第12話

風邪ーTh
3,603
2021/05/07 09:08
Th
ケホッ…
you
あれ?おっぱ風邪?
Th
ん〜
なんかそんな気がする。
僕の部屋で映画を観終わり、あなたが帰ろうとした時。

珍しく咳が出た。
Th
寒い…
コートを羽織るあなたの腕を掴んでソファに座らせる。

そのままぎゅっと後ろから抱きしめると、困惑した様子が伺えた。
you
おっぱ?
帰れないよ…?
そう言いながらも嫌がりもせず、拒みもせず。


君はいつも僕の言いなりだ
Th
まだ…
でも、と言ってカーテンの外を気にする君

早く帰らないといけないのはわかってる

それでもどうにか留めておきたくて…
Th
今日はずっと一緒にいよ?
抱きしめる力を強めると、照れて固まった
こんなんで照れちゃうあなたが可愛くて、いつも意地悪したくなるんだ
Th
帰したくない
耳元で囁くと、目の前の可愛い顔が真っ赤になる

そうそう、これが見たかったんだ

暫く抱きしめてると、ついにあなたが口を開いた
you
おっぱ…///
Th
ん?
わざとらしく顔を覗き込むと、真っ赤なまま眉を下げて困ってる
you
帰らなきゃだよ…?
Th
ふふ、わかってる。
ちょっと意地悪しすぎたね?

可愛い君の華奢な手を取って立ち上がらせた。

はだけたコートを肩にかけ直してあげる。

置いてあったマフラーをしっかり巻いて、あなたの鼻にチュッとキスをした。
you
/////
僕もコートを羽織って支度をしたら、手を繋いだまま玄関に向かう。

油断している君の耳に、最後にもう一言だけ。
Th
朝まで一緒は、もう少しお預けね?

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