第77話

第73話
424
2021/01/18 10:00
次の日
[探偵事務所]
シルクside
俺は今、ヴィクターの探偵事務所に来ている。モトキはマサイ達と一緒に家にいる。ザカオは今は安静にするため、自宅で待機している。
ヴィクター
ヴィクター
よう、待ってたぜ
シルク
シルク
ああ、忙しいのに済まない
ヴィクター
ヴィクター
お前一人で来るなんて珍しいな
シルク
シルク
実は……
俺は今までの事をヴィクターに話す。
ヴィクター
ヴィクター
なるほどな、パーティーで起こった事件でモトキが記憶喪失になった……そしてそれ以降モトキの命を狙っている奴がいると
シルク
シルク
ああ、そうだ
ヴィクター
ヴィクター
そして昨日、事務所にまで来たが全くの別人でそいつは「ライ」って奴に頼まれたと言っている……
シルク
シルク
そうだ…恐らくパーティーでないとーさんを撃ったのはライだろう。
ヴィクター
ヴィクター
そのパーティー会場には監視カメラは無かったのか?
シルク
シルク
いや、あったとしても真っ暗闇だったからな
そう、事件は停電中に起こった。
しかも俺達はあの時、銃声を聞いていない
ヴィクター
ヴィクター
という事は会場内の事を詳しい奴…又は客の中の誰かだな
シーラ
シーラ
銃声がシルク達に聞こえなかったのは、停電で動揺した客のざわめきでかき消されたのだろう
シルク
シルク
シーラ…!
シーラ
シーラ
それにそのライって名前は恐らくコードネームだろう
シルク
シルク
コードネームって事は
ヴィクター
ヴィクター
どっかの組織の連中だな
どっかの組織?でもなんでないとーさんやモトキを狙うんだ?
ヴィクター
ヴィクター
それにモトキを狙う理由はわかるが…何故ないとーさんだ?
確かに……どうしてないとーさんが……
シーラ
シーラ
この事と関係があるかは分からんが…ここ数日UUUMによく分からん電話やメールが相次いでいるらしい。
シルク
シルク
え?でも社長はそんな事……
ヴィクター
ヴィクター
言えるわけないだろ……所属しているクリエイターにそんな事……
シルク
シルク
……そのわけの分からん内容は?
シーラ
シーラ
簡単に言えば脅迫だな……それにもっと酷くて殺害予告もあるな……しかもお前たちクリエイターに関しても
シルク
シルク
なっ!?
脅迫……?殺害予告…?そんな事が……
待てよ…それが事実だとしたら……!
ヴィクター
ヴィクター
おい待て……それが関係あるとしたらそいつらの狙いは……!
シルク
シルク
UUUM所属のクリエイター……
シーラ
シーラ
それが妥当だろう……それにモトキを優先的に狙うのはあの時犯人の顔を見た…その正体がライ…
ヴィクター
ヴィクター
つまりそのライって奴はボス的存在か?
シーラ
シーラ
その可能性は十分にある。ボス的存在の顔を見られたならそいつ的には顔を見た人物を優先的に殺すだろう…口封じの為に
そうか……あの時…本当はないとーさんだけじゃなくて俺達も狙っていたのか?
ヴィクター
ヴィクター
シルク…俺達もモトキを護衛する…
そしてライって奴の情報を探る
シルク
シルク
え?でも……
シーラ
シーラ
ここまで考察してしまったんだ
それに…そんな組織俺は嫌いだからな
ブラッドナイトメアを思い出す
ヴィクター
ヴィクター
俺達は探偵だぜ?情報探ってやるよ!
シルク
シルク
だがお前らは……
ヴィクター
ヴィクター
安心しな…俺は裏組織の知り合いがいる
そいつに聞いてみる
ヴィクター…
シルク
シルク
わかった、ただお前には家族がいるんだからあまり無茶はするなよ?
ヴィクター
ヴィクター
わかってるって!
シーラ
シーラ
何かあれば連絡する
シルク
シルク
ありがとう…
俺は探偵事務所を出て家に戻り、この事をみんなに伝えた



















ヴィクターside
シルクが出ていった後、俺はある人物に電話をかけ、会う約束をする。
ヴィクター
ヴィクター
………
胡蝶 雫
胡蝶 雫
ヴィクター?
ヴィクター
ヴィクター
雫…済まない、今日は少し遅くなる
胡蝶 雫
胡蝶 雫
ええ、モトキさん達が危ないんでしょ?
行ってらっしゃい…気をつけてね
ヴィクター
ヴィクター
いつも済まないな…
胡蝶 雫
胡蝶 雫
いいのよ…あなたの仕事なんだからね
ヴィクター
ヴィクター
ありがとうな
本当に雫には我慢ばかりさせてる。
ウィルも少しずつ成長してきている。だから俺は家族を守らなくては
俺は雫にキスをする
シーラ
シーラ
………おい、イチャイチャするのは良いが場所を考えろ笑
ヴィクター
ヴィクター
済まない笑
胡蝶 雫
胡蝶 雫
( *¯ ꒳¯*)んふふ



[数時間後]
(とあるバー)
俺はある人物と会うためにバーに来ている。
そこには奴がいた
ヴィクター
ヴィクター
久しぶりだな……ダイア…
ダイア
ダイア
久しぶりだなヴィクター
雫は元気かい?
ヴィクター
ヴィクター
ああ、結婚して元気に過ごしている
ダイア
ダイア
まさか、あんたが結婚して父親になるなんてね?
ヴィクター
ヴィクター
俺も夢にも思わなかったさ
この女はダイア…かつて俺は裏組織で調査をしていた時にいろいろ助けてくれた奴だ、雫の事も世話になった。
ダイア
ダイア
で?呼び出したのは情報だろ?
ヴィクター
ヴィクター
まぁな……
お前、ライって奴知ってるか?
ダイア
ダイア
まぁね…そいつがどうかしたのかい?
俺はシルクが言っていたことを話す。
ダイア
ダイア
なるほどね……それにしても意外だなお前が人を守るなんてな
ヴィクター
ヴィクター
ああ、あいつらが居たから俺は今の俺でいられるんだ……
ダイア
ダイア
そうか…ならこっちも情報を提供しないとな
ヴィクター
ヴィクター
いいのか?
ダイア
ダイア
ああ、ちょうど私たちの組織もある組織の壊滅を目標としているからな
ヴィクター
ヴィクター
ある組織?
ダイア
ダイア
その組織のボスがライって奴だ
なんてちょうどいいタイミングなのだろうか
ダイア
ダイア
そいつは表向きはどっかのお偉いさんだが裏の顔は殺しのボスだ
ヴィクター
ヴィクター
殺しのボス……
ダイア
ダイア
要は殺し屋だな
その殺し屋の組織が狙っているのがUUUMていう事務所だな
ヴィクター
ヴィクター
何故UUUMを狙う?
ダイア
ダイア
最近、事務所自体が軌道に乗っているからな、事務所を乗っ取る為だろう。その為に邪魔になりそうなクリエイターを殺すて事だと私は考える
なるほどな……事務所を手に入れるためには手段を選ばないってか
ヴィクター
ヴィクター
そのライって奴はどんな奴だ?
ダイア
ダイア
そうだな…さっきも話した通りだな。
ただ奴には妙な力があるらしい。
ヴィクター
ヴィクター
妙な力?
ダイア
ダイア
なんでも敵の情報を知っているのだとか
ヴィクター
ヴィクター
それは厄介だな……
ダイア
ダイア
まぁ私が知っているのはこれくらいだね
ヴィクター
ヴィクター
そうか…忙しい所悪いな
ダイア
ダイア
いいよ…昔なじみの事だからね
それにもしそいつらが現れたってことがあれば連絡しろ
ヴィクター
ヴィクター
ああ、わかった
ダイア
ダイア
私もその組織だけは許せないからね
ヴィクター
ヴィクター
情報ありがとうな
ダイア
ダイア
ふん…家族大切にしろよ?
ヴィクター
ヴィクター
ああ、わかってる…
今度雫と会いに行くよ
ダイア
ダイア
楽しみにしてる
そして俺はダイアと別れ家に帰った。
ダイア
ダイア
…あんた達家族は私が守るからな
そして彼のことも……

























モトキside
ここはどこ?あたりは真っ暗闇だ
モトキ
モトキ
………
何も思い出せない……
その空間はただ声が聞こえるだけ
「せっかくだしさ一緒に夜桜見に行かない?」
モトキ
モトキ
この声……また
「大事な親友だよ!」
モトキ
モトキ
………
ねぇ教えて君は誰なの?
しばらくするとそこ声は無くなり、変わりに銃声が聞こえた
モトキ
モトキ
……!!
「危ない!!」
響く銃声……誰かの叫び声……
モトキ
モトキ
………っ
お願いもうやめて!
最後に聞こえたのは何かが倒れる音…
その音を最後に俺は目を覚ました。
モトキ
モトキ
…ハァ……ハァ……!
夢………?
嫌な夢だった……
モトキ
モトキ
……水飲もう
僕は水を飲みにリビングに向かう。そこには仕事帰りなのだろうダーマさんがいた
ダーマ
ダーマ
…モトキどうした?
モトキ
モトキ
ちょっと水飲みに来て……
ダーマ
ダーマ
そうか…水取ってくるよ
モトキ
モトキ
ありがとう……仕事で疲れてるのにごめんね
ダーマ
ダーマ
いいんだよ笑
なんでだろう…ダーマさんはいつも僕のそばに居てくれる……そして何故か安心するのだ
ダーマ
ダーマ
ほらよ
モトキ
モトキ
ありがとう……
ダーマ
ダーマ
……嫌な夢でも見たか?
モトキ
モトキ
え?
ダーマ
ダーマ
顔が辛そうだ
モトキ
モトキ
うん…ちょっとね
僕はゆっくりと水を飲む
モトキ
モトキ
……ねぇ僕はどんな人なの?
ダーマ
ダーマ
ん?
モトキ
モトキ
…僕記憶がなくて、なかなか思い出せないから
ダーマ
ダーマ
そういう事か笑
いいぜ教えてやる
ダーマさんは僕のことについて話し始めた
中学の頃に初めて会い真冬なのに川で遊んだこと
ぺけたんと高校が同じこと
ンダホさんとよく大食いをすること
不思議キャラってこと
フィッシャーズの中でも真面目なこと
シルクさんとンダホさんでアマゾンに行ったこと
ダーマ
ダーマ
そして俺の……
モトキ
モトキ
ダーマさんの?
ダーマ
ダーマ
………大切な友人だ
ダーマさんの目はどこか寂しげだった
モトキ
モトキ
僕ってそんなキャラ濃いんだ笑
ダーマ
ダーマ
ああ、おかしいくらいにな笑
モトキ
モトキ
ふふ…ありがとうおかげで気分が晴れたよ
ダーマ
ダーマ
寝れそうか?
モトキ
モトキ
うん…ありがとうね…
おやすみ
そう言って俺は寝室に戻った。















ダーマside
言えなかった……「俺の大切な恋人だって」
言えるわけが無い…記憶をなくしたあいつに……今言ってしまえば、混乱してしまう…あいつを襲ってしまう……
ダーマ
ダーマ
………
カチャ……
ダーマ
ダーマ
……シルク聞いてたのか
シルク
シルク
悪ぃ…目が覚めちまってな
ダーマ
ダーマ
本当に情けねぇーよ
恋人だって言えねぇなんてさ
シルク
シルク
ダーマ……
ダーマ
ダーマ
今のあいつに言えるわけねぇだろ…
そんな事をしたらあいつは余計に……
済まねぇシルク……俺がこんなんで……
シルク
シルク
いや、俺もダーマの気持ちはわかる……
あいつが思い出すまでは言えない……
だけどまずはモトキを狙うライをぶっ飛ばさないと
ダーマ
ダーマ
そうだな……これ以上誰かが傷つかないように……
そしてあいつが安心出来るように……
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星月(作者)
星月(作者)
第73話はここまでです(*`・ω・*)ゞ
今回は新キャラのダイアが登場です
よっち
よっち
彼女何かあるな……
そしてかっこいい女性だ
星月(作者)
星月(作者)
彼女の言っていた彼とは誰なのか?
よっち
よっち
そしてUUUMクリエイターを狙う謎の組織果たしてその正体は?
星月(作者)
星月(作者)
それでは次回までバイバイ👋

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