〜舞浜〜
Akashi Side
時刻は朝7時20分。
1時間弱ほどかけて舞浜へ到着。
合流時間は7時45分、若干早かったようだ。
あなたは昔からせっかちさんだ。
その上元気いっぱいでわんぱく、
俺達が子供の時から彼女のお母様から
よくそれを見てたしなめられていたほどだ。
☆
寝坊したとは桃井が言っていたが、
彼らが… 特に青峰が集合に間に合った事はまれだ。
☆
You Side
タッタッタッ
さっちゃんが来たのはそれから30分後。
大輝くんを引きずってきたっぽいけど10分遅刻。
征ちゃんは今だからこそ機嫌よくいるけど、
中学だったらこの時点で大輝くんの練習は10倍だった。
反省の ‘‘ は ’’ の字もないが彼はいつもこう。
☆
Akashi Side
ぐぅぅぅ〜〜
さて、開園次第行こうか… と言おうとしたところで
あなたの腹の虫が悲鳴をあげた。
俺もあなたもろくに食べてこなかったから
限界だったんだろう。……でもかわいい。
あなたは中学入学前くらいから容姿に自信がなく
桃井のがかわいいと言うが、俺はお前の方がかわいい。
その後まもなく開園、
ひとまず腹ごしらえ… と行きたいが、
ファストパスをおさえ開園後1つ乗ったらでいいだろう。
という訳で乗りたそうにウズウズしていた青峰に問う。
……意見が割れたな。
あなたも進んで乗りたがるほどには絶叫マシンは好きで、
俺も彼女の付き合いで乗ったくらいで嫌いではないが…
桃井は絶叫が苦手なのか。
乗るものも何とか決まった事で、
混まないうちにとそのまま駆け込んで行った。
☆
You Side
スプラッシュは私と征ちゃん、
さっちゃんと大輝くんで前後に乗る事に。
ちなみに後ろがさっちゃん達、1番前が私達になった。
そんな今はふたつの落下地点を超え、
最後の落下地点を目前に控える。
ガタン!!
ガタガタッ… ガタガタッ…
私達は1番前で会話を交わすが、
大輝くんとさっちゃんが話さなくなっている。
☆
ガクッ…!!
( ↑上女子組、下青峰 )
バシャンッ💦
私達の乗るボートは下へ下へと落下していった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。