第47話

最終命令
231
2019/01/10 06:17
09/14 00:00
To:GM
title:Return
※全国の中学生から29歳の人が対象です
※24時間以内に命令に従いなさい
※命令に背いた場合には罰を与えます

最終命令:神崎舞を殺せ。殺せなかった場合には未成年の者、全員に罰を与える。
夜霧 真
何この命令は?無理に決まってるよ。死人を殺せなんて。友哉も思わない?
三浦 友哉
あ、ああ…
夜霧 真
その反応は何さ。
三浦 友哉
いや…お前は黒髪黒目が見慣れてるから髪が白で目が赤いとなんか…
夜霧 真
あぁ、そういうことね…。
僕は目を閉じて、息を整える。
夜霧 真
この目は無理だけど…これでどう?
三浦 友哉
さっきよりは。
苦笑いを浮かべた友哉に僕も同じように苦笑。
その時、部屋にあったテレビがついた。
「あーあー、映ってるかな?」
三浦 友哉
え…
夜霧 真
何で…
神崎 舞
「こんばんは〜、神崎舞です。」
テレビが映し出したのは、11年前に飛び降り自殺で死んだはずの舞だった。
背景はまだ暗く、何処までとは特定出来ない。
神崎 舞
「私自身よく分かりません。でも、日にちが変わって降りてきたら何故かこうなってたんだ。でも…私は死んでいる。この体はロボット。ロボットに私の魂だけが宿っている。」
話しながら、自分の体の動きを確かめるように舞は体を動かす。
神崎 舞
「私を殺せという最終命令。もちろん私を殺して欲しい。だけど、それは難しくなると思う。この体は命令服従を妨げろと命令がかけられている。つまり、私に襲いかかる者には私の意思関係なく攻撃する。みんなには生きて欲しい。だから…誰か私を殺して…。」
そこで放送は終わった。
夜霧 真
……。
舞の居場所…。
日付けが変わったらロボットに魂が入った…。
そして、拓海が考えるなら……
夜霧 真
……五十嵐村。
僕はそう呟くと、みんなを置いて、ビルの階段を駆け下り始めた…。




















三浦 友哉
おい!真!!
走り出した真を追いかける気力も残っていない俺は回復中の明神を見た。
三浦 友哉
ん?
何となく見覚えのあるような気がした。
髪を手で隠して見てみると…
三浦 友哉
…あ、お前、湯川駿輝じゃ…。
明神 柚輝
…そんな時も、あったね…。
歌い終わった明神が疲れたように細く息を吐く。


きっと、あの黒い目はカラコンだったんだろう。
三浦 友哉
何であの時、白鷺と一緒にいたんだ?
明神 柚輝
璃紅からの連絡を受けたんだ。「白鷺拓海と言う栄華高2年生が変な計画を立てています」って。だから、張り込みしてただけ。
三浦 友哉
へぇ…
明神 柚輝
早く行きなよ、真のところに。いつ死ぬか分からないんだから少しでも、大切な人の傍にいた方がいい。
三浦 友哉
ああ…そうだな。
明神の言葉に押され、俺は真の後を追った…。

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