DEATH GAME 〜FINAL ROUND〜

「…復讐？違う、これは"報復"だ。」 黒崎柚は小学校時代のいじめの経験を活かし静かに平穏に生きようとしていた。 薊ヶ丘中学校3年D組。 柚は3年になった途端に理由も分からずいじめは始まり溜息を零すが、目的の為にずっと耐えていた。 そう、あの日までは…。 スマホの初期化による思い出の削除。 心を砕かれた柚は自殺を図ったが未遂に終わる。 月明かりに照らされる薊を見つけた柚は微笑む。 「因果応報…良き者には良い報いを…悪き者には悪い報いを…」

「"GAMEに終わりは無い"当たり前のことでしょ？」 平和ボケに不満を持つ澪。 そんな3年2組全員に一通のメールが届いた。 「これからDEATH GAMEを始めます。」 DEATH GAMEは何百年以上も前に終わった。 だからこそ、全員が戸惑う。 しかし、DEATH GAMEの恐怖から、生きるために互いを蹴落とし合い始める。 ある日、澪の冷たい言葉にクラスメイトは不信感を抱いてしまい…

ある日、渚紗が学校に登校すると教室にいる生徒全員が倒れていた。 送られてきたメールには、 「貴方のパートナーを1人選びなさい。」 クラスの人に良い印象がない渚紗は一番まともそうでマシな黎を選ぶ。 すると、黎以外の生徒の首が見えない何かによって切断されてしまう。 次に目覚めたのは地図上にもない謎の場所。 そして、進行役として現れたかつての親友の姿。 億万長者になれる可能性があるゲームに強制的に臨むことになったのだが片方でも負けるとそこには死があり… 互いに命を預けることになった渚紗と黎。 ゲームが進むにつれ出会う仲間達。 でも、最後に勝てるのは全国の2年1組の中のたったの2人だけ。 果たして、ゲームの行方は…？

どの学校にもスクールカーストは存在する。 口にしなくても存在する。 クラスであまり目立たない桃香。 上手く馴染めない中、小学校が同じだった紅音が来て、1人を回避。 だが、紅音はトップの沙月に反抗し、いじめられることに…。 紅音を助けられなかった桃香。 「私がトップだったら紅音は…。」 そして、カーストの頂点を目指すことを決め…。

「俺達と違うお前には分からないさ。」 これはDEATH GAME 終了から10年後の話。 死の投票から生き延びた友哉と瑚子。 猛の後継者、白鷺拓海は再びDEATH GAMEを開催。 彼が望むのは人同士の争い。最初の内容は学年での 殺し合い。友哉達は何とか勝ち進むが、その先に 待っていたのは…？ 狂い出す友哉と目覚めるが変わり果てた真。 二人の間の溝は深くなるばかりで……。