空亜作
ん?
あれ
え?
なんで
おかしい
この先がない
布団をバサッ!!と勢いよく捲り上げる
なんなんだ、あの夢は、
なんだか、いつものゆーまが、
すごく、
怖くて、
あの夢を見てから、ゆーま君が怖い、
なんというか、
妙にリアルで、
前、話したことがあった
>メンバーに信じられない裏があったらどうしますか?
確か、ゆーま君も来てた、
頻繁にコメントしてたゆーま君が、それを言うと急に黙った、
なんとなく気にしてたけど、事情があるんだろうってスルーしてた
あれから、何となく距離ができた気がしてた。
これ、だったのかな
名前を呼ばれるたびに、ネチネチしていて、張り付いてくる感じがする。
気持ち悪くて仕方がなかった。
気のせいかもしれないけど、
この、
蛇のような愛を
受け止めるべきなんだろうか
話しかけられる、
その都度その都度吐きそうになる。
みんなではるてぃーの家に来たんだ。
そんな大事な日に途中で抜けるなんてできない
ゆーま君の手が俺の肩に触れる、
鳥肌がたった。
急いでゆーま君の手を振り払うと、ゆーま君は口を開いて、ぽかんとしていた
ゆーま君は歯をぐっと食いしばると、俺のことを見て、動かなかった
疲れているのかもしれない、
ゆーま君からのストレスが主だと思う。
ゆーま君は俺の手をぎゅっと握って走り出した。
今、何時なんだろう。
時計を見る余裕もなかった。
吐き気、目眩、頭痛、耳鳴り。
痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い
ゆーま君は、何かあるんだろうか、
まさかあれは夢じゃなくて
意識が遠のいていく
その場に滑り落ちそうになる、
ギリギリのところでゆーま君が支えてくれて、
そのまま腕の中に収められた。背中をトントンと叩かれる、
そんなことしたら、吐き気が。
目の前が、真っ暗になった
ぼっ♪くっ♪のっ♪
ぇへへぇ〜///たくぱんさんの手…あったかぃ……綺麗……かわいい………♡
ふふ…全部手に入っちゃうなんて…
うれしぃなぁ〜♡
誰にもあげなぃ……♡
脳内で、また、その声が聞こえた
もう、やだよ
足から絶えず垂れる血の滝。
ああ、俺、死ぬんだ
気づけば白い壁、
自分の腕から伸びる点滴、
何があった、何があった。
わからない、
わからないわからないわからないわからない
でも、
わかること、ひとつだけ、
ゆーまが俺を壊したんだ
解説
yuに元から違和感があったtk
yuはtkが寝ている間にtkを犯しました。
それに気づいていないtkはその日の夜夢を見て、
それ以来怖くなった。
みんなで遊んだ日、tkは倒れました。
yuは病院に連れて行きました。
そもそも脚なんて切られていません。tkがyuへの恐怖心から作り出した幻覚です。
目を覚ましたtkはそれを実際にあったことだと間違えて認識し、
発作を起こしました
この続きは一体誰が知っているんでしょうね
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。