もっと困った顔をしてほしかった
めんどくさいとため息をついてほしかった
気持ちが悪いと吐き捨てられたって私は何も言い返さない
だけど、先生がうれしそうにするから。
やめられないの
はじめてそう言ってくれた時、心臓が飛び出たかと思った
うれしすぎて、そのあと独り言みたいにわけも分からない単語を呟いて、恥ずかしくなって逃げちゃったっけ
あれは懐かしい
たしか、10回目の告白のときだった
ツウィオンニの家のドアを叩いて家に入れてくれたあと、話を聞いてもらったのだ
オンニのソファを占領して、足をばたつかせながら話し始める私の横でお酒を片手にその様子を眺めていた
いやいや、何を言えって言うんだ
突然家に来てすごい勢いで『オンニ聞いて!!!』と入り込んできて
はじめての告白から何回もあなたの下の名前がめげずに告白しているのを知っていたから
とうとうOKされたのかと思えば…
話を聞けば、告白しありがとうと言われたのだと。
こっちは徹夜で疲れてるから、正直どうでもいい
と、少女マンガのようなことを言うので
その後、一緒に布団に入って眠ったのだ
あの人の告白への返事が変わるなら、もっと早くに諦めさせるべきだったな












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。