第16話

まだ好きなの
257
2026/01/14 06:12 更新



もっと困った顔をしてほしかった



めんどくさいとため息をついてほしかった



気持ちが悪いと吐き捨てられたって私は何も言い返さない






だけど、先生がうれしそうにするから。






やめられないの




ny
『ありがとう』






はじめてそう言ってくれた時、心臓が飛び出たかと思った





うれしすぎて、そのあと独り言みたいにわけも分からない単語を呟いて、恥ずかしくなって逃げちゃったっけ





あれは懐かしい






たしか、10回目の告白のときだった



あなた
『オンニ、聞いて!!!』
ty
『うぉっびっくりしたぁ…』





ツウィオンニの家のドアを叩いて家に入れてくれたあと、話を聞いてもらったのだ




オンニのソファを占領して、足をばたつかせながら話し始める私の横でお酒を片手にその様子を眺めていた



あなた
あのね、あのね!!
先生がはじめて私の告白にありがとうって言ってくれたんだよ!!!


ty
はぁ……あっそぉ…
あなた
なんなの、その反応!!もっと何か言ってよ!!





いやいや、何を言えって言うんだ






突然家に来てすごい勢いで『オンニ聞いて!!!』と入り込んできて



はじめての告白から何回もあなたの下の名前がめげずに告白しているのを知っていたから



とうとうOKされたのかと思えば…







話を聞けば、告白しありがとうと言われたのだと。





こっちは徹夜で疲れてるから、正直どうでもいい




あなた
『ほんとにうれしかった…』
あなた
『あぁどうしよう!ドキドキしすぎて眠れない!!!』





と、少女マンガのようなことを言うので



その後、一緒に布団に入って眠ったのだ



ty
(はぁ…)






あの人の告白への返事が変わるなら、もっと早くに諦めさせるべきだったな




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