うりさんが…お父さんとあの人子…?
るなはその言葉を聞いた瞬間思考が止まった。
何度も何度も…お母さんが放った言葉が、頭の中では
再生して止まっての繰り返し。
でも、全く頭に入ってこなかった。
それぐらいほんとに、恐ろしく残酷な事実だった。
そんな事実知らなかったし、知りたくもなかった。
だって…るなとうりさんは腹違いの兄妹って事になるでしょ?
幼かったるなでもはっきりとわかった。
この話は凄く重要で何とも恐ろしい話だと。
あり得ない。ほんとに…。
何より、お母さんの気持ちを踏みにじったあの人が許せなかった。
息を殺して二人の話を聞いていると、
お父さんが剥きになってお母さんを殴ろうとした。
るなは見てられなかった。
だから…
声を張り上げて叫んだ。
お父さんはお母さんを殴ろうとする手をゆっくり下げた。
お母さんはすぐにるなに駆け寄って来た。
そしてるなの耳をふさいだ。
お母さんは何も悪くないのに。
ほんとに何も悪くないのに。
お父さんよりも先に謝った。
何でだろう…?
そして…幼かったるなは、
ずっとは抱え込めなかったのだろう。
そんなお母さんを見ていたら、胸が張り裂けそうだった。
気持ちが一杯一杯だった。
そして涙声で鼻を啜ってお母さんに話した。
幼かったるなは楽になりたかったんだと思う。
お父さんが他のお母さんじゃない人とお母さんが居ない間に浮気していたこと。
それも一人じゃなくて、何十人の人と浮気していたこと。
一年前、お父さんが刺されたのは、“偶然”通り魔にあったん
じゃなくて“必然的”に浮気相手に刺された事。
るなが数年隠し通した真実を打ち明けた。
お母さんはるなの言葉を聞くなり、るなの耳に当てていた手を
ズルズルと力が抜けた様にゆっくりと卸し、気付けば床についていた。
そして先ほどよりも声を上げて泣いた。
絶望した顔をしながら…泣いていた…。
そんなお母さんを見てるなは何とも言えなかった。
何も思わなかった。
今覚えば、幼かったるなのこの判断は合っていたのだろうか…?。
もう一度。
もう一度やり直せるならば、きっと今のるなは言わないだろう。
どんなにあの時みたいに胸が張り裂けそうになってもきっと
言わないだろうな…。
逆に知らない方が可笑しいよ…と思った。
ほんとに何も考えてなかったんだね。
お父さんにはほんと失望した。
こんな人で良く何人もの女性を落とせるものだ。
お父さんはそういってお母さんを宥めようとした。
その姿を見ながら、もうお父さんとは会うことは無いだろうな…そう思った。
きっと、さっきお母さんが言った通り、
お母さんはお父さんとは離婚して、
多分るなはお母さんの戸籍になる。
だから、お父さんとは会うことは無くなるだろう。
そんなことを考えていた。
ほら、お父さんは何も言えない。
もうこの“関係”は終わりになるだろう。
何時までも偽って家族するのも大変だし、
お父さんも離婚したって良いじゃないか…。
ずっと内心そう思ってた。
るなはお母さんを苦しめたくて黙ってた訳じゃない。
そう言おうとした。
でも…ちゃんとは言えなかったツ。
違うって…。
お母さんが投げた物はるなの顔の頬の部分に思いっきり当たった。
痛かった凄く。
お母さん見たいに泣き崩れほどには…。
幼い普通の子供みたいに五月蝿くわーわーと泣きたかった。
…お母さんに勘違いされた事が一番嫌だった。
でも、幼かったるなは頬を片手で抑えながら、
すたすたとリビングを出てこうとする、お母さんの後ろ姿を眺めることしか出来なかった。
バタンツ…。
扉が活き良い良くしまる音を聴きながら、
目の周りが熱くなって涙が出てきた。
我慢の限界が来たのだろう。
それでも幼かったるなは息を殺して泣いた。
誰も居ないのに。
昔から無邪気に泣くことが出来なかった。
だけど…生まれてから一番泣き続けた自信はある。
理由は…彼処までお母さんに酷く言われた事ははかったから。
それに、衝撃的事実を知ってしまったから。
だからだろうね。
今でも鮮明にあの日の事を覚えてられるのは。
あのパラパラと外で雪が降っている日の逢魔が時。
薄暗くて寒かったあの日。
部屋が荒れていて、お母さんもお父さんも居なくて。
部屋の電気だけが頼りなくるなを照らしていたあの光景を。
るなは今でも忘れられないのは_。
数日間は、お母さんは自分の部屋から一度も出ては来なかった。
改心したのかは分からないけど…
その間は、お父さんがるなの面倒を見てくれた。
でも…その役割はどうしてもお母さんが良かった。
お母さんがまたニコニコして、るなに対して優しい言葉をかけてくれるのを願って学校が終わり家に帰って来たある日。
重い足取りでリビングへ入っていくと、
見慣れた人がお父さんと向き合いながら机に手をおき、
椅子に座っていた。
目の前にお母さんが居たことが凄く嬉しかった。
ランドセルを床に投げて直ぐ様、お母さんに書けよった。
そしてお母さんに近づいて一目で分かった。
机の上には離婚届が置いて合ったことも。
お父さんは渋々印鑑を押したってことも。
お母さんが少しは落ち着いて居てくれたことも。
全部、全部理解出来た。
そして、不安だった気持ちは飛んでいった。
これでまたるなはお母さんの笑い合えるんだなって。
本当のの幸せを手に入れることが出きるんだなって。
そんな幸せなことを思い浮かべていた。
お父さんがそう切り出ソウトきた時も内心嬉しかった。
やっと…ほんとに解放されるんだなって。
久々に作り笑いじゃない、笑顔をお母さんに見して見せた。
そのお母さんの言葉を聞いて
さっきまで最高だったはずの笑顔が段々口角が下がって、
台無しになったのを感じた。

えーと…まずはこないだよりも多くの人に答えて
貰えてほんとに感謝しきれないです!!!(*T^T)
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私が何とかするのでツ…
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悪役には悪役らしい理由がある。
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。