wtri side
あなたの下の名前が無茶な任務を受けたって聞いた
多分、今までにねぇくらい焦ったと思う
「 一人で100体の怪異を倒す 」なんて
そんなの、無理に決まってるだろ
今までだってそうだ
50体、70体の怪異を倒して来いって
それでボロボロになって...、瀕死になって帰ってきたあなたの下の名前が100体の怪異を倒す、?
それが無理な事くらい、自分が一番分かってるだろ
....いや、そうか
ワザと。ワザとだ
無理だと分かってて行った
死ぬつもりで行った
守り人を呼ばなかったのが何よりの証拠だ
5日間帰ってこないあなたの下の名前
心配になったぽんちゃんが様子を見に行った4時間後、泣きながら帰ってきた
血まみれになって
身体はボロボロで
軽く目を閉じているあなたの下の名前を抱えながら
そして約1ヶ月後(※2週間後)
健屋さんの治療もあって目を覚ましたあなたの下の名前は、記憶喪失になっていた
身体を起こして顔を顰めたあなたの下の名前が持っていたのは、この.....、
「 神の羽 」
天使じゃなく、神の羽
多分、合ってる
セラおに勉強しろって言われた時に無理やり見せられた物と似てるし
埃の被った本
「 音楽、自然、恋愛、戦争、平和の神。ハピネス 」
コクコクと頷いた後、そう忠告して大図書館を出ていく甲斐田さん
恋愛なのかファンタジーなのかよく分からんなこの小説()
あ、交換宣伝とかお待ちしております
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!