あなた side
うおおおおおおおお
万次郎さん怒ってんね〜!!!!!
こーゆーの、万次郎嫌いだもんね。
ま、私も好きじゃないけど。
キヨマサがそう答えた瞬間、万次郎は勢いよくキヨマサの顎に蹴りを入れた。
これ毎回見る度思うんだけどさ、万次郎柔らかいよね…
脚力は自分のほうがあると思うんだけど、柔軟性が抜群だワ。
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えっ……
キヨマサ君、私の事好きだったの??
それだったらもっと仲良くして上げときゃ良かった〜……
友達として、もっと仲良くしてたらこんな事にならなくて済んだのにな……
堅がそう言ったものの、みんなポケーっとして動かない。
いかにも馬鹿って感じだな……
そう言って、万次郎は私の耳をモミモミしてきた。
私はそのまま勢い余って万次郎に抱きついてしまった。
ってまぁ、人に抱き着くのがすきだから正直誰でも良い。
でも特に、隆と万次郎は落ち着くから好き。
to be continued…
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!