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第5話

ただ痛いだけ
音楽室は3階、今は2階の踊り場にいる
皆、先に行ってしまったから、他の人が来ることはまぁないだろう
志麻くんは優しいから取り囲む女の子たちを手厳しく扱ったり、罵声を浴びせたりなんてことは絶対にしない。
だから、無理矢理流されるように行ってしまった...
川白 可憐
川白 可憐
アンタさぁ?志麻くんと付き合ってるからって、調子にのってんじゃねーの?
川白さんの態度の変貌っぷりにも、もう驚かなくなっていた
あなた
あなた
い、いえ...そんなつもりは...!
「ないんです」と言おうとした次の瞬間だった
白川さんのてのひらが私の頭へ音をたてて落ちる
案の定、頭を叩かれた私はよろめいてへたりこんでしまった。
あなた
あなた
(そういえば最近、マトモなご飯なんて食べてないっけなぁ)
そんな暢気のんきなことを考える
だって、わざと余計なことを考えてでもいないと、次にくる痛みや哀しみに耐えられないから
川白 可憐
川白 可憐
ゴチャゴチャうっせぇんだよっ!てめぇは何様のつもりだ?!
白川さんがそこまで言うと、周りでクスクスと笑って見ていた女子たちが、口々に言い出す
「ざまぁwww」
「ホント、なんで付き合ってんだよ」
「志麻くんが穢れるわぁwwww」
そんなことを言って、座り込む私の足やお腹を蹴り、手や腕を踏んできた
あなた
あなた
い"っ...!い"た"い"...!
思わず声をあげると、
川白 可憐
川白 可憐
ざまぁみろ
私を嘲笑あざわらい、見下みくだす白川さんの声が響いた
川白 可憐
川白 可憐
皆、そろそろ時間だし、行こーよ
白川さんがそう言ってきびすを返してを進めると、周りの女子たちも後にちいて行った
あなた
あなた
私...も、行...かな、きゃ...!
あざだかけの腹部、赤く腫れた手の甲、若干血の滲んだ足首、そして...包帯の巻かれた両腕。その全てを隠すように服をなおして、ハイソックスを上げた
___ああ、私って生きてて意味あるのかな?

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ゆらら
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