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第1話

Prologue
1,313
2023/07/28 19:51
僕はRelu。
趣味は作曲!数独!

れるはお母さんと一緒に暮らしている。
お母さんは、昔、れるをお父さんから守ってくれた。
“れるだけは傷つけないで”と、お父さんに殴られていた所に割り込んで。
お父さんかられるを守ってくれたお母さんが大好きだ。
だから、極力お母さんの頼み事やお願いは聞くようにしている。
Relu母
れる〜?ちょっと降りてきて〜!
Relu
あ、は〜い
今日も何か頼まれるのだろうと思い、急いで1階へ降りる。
するとお母さんが困った顔をしていた。
Relu
何〜?どしたん?
Relu母
れる、人参買ってきてくれへん?
そう頼み事ながら“お願い…!”と言わんばかりに手を合わせてきた
Relu
全然ええで!
Relu母
ありがとれる〜
じゃあはいこれ、お金
Relu母
知らん人に着いていったらあかんからな?絶対やで!
Relu
もう分かったから!w
小3の時とはちゃうねんで!
れるは一度だけ、知らない人に連れていかれそうになったことがある。
その時に助けてくれた赤髪の子…元気かな…
Relu
それじゃあ、行ってくるな!
Relu母
うん、行ってらしゃい



勢いよく扉を開ける。
さっきまで作曲をしていたから早く終わらせたい。
そう思い、軽く走る。




家からだいぶ離れた所で、スマホの着信音が聞こえてくる。
Relu
ん?お母さんや!
Relu
もしもし、どうしたん?
走るのをやめ、話を聞くことに集中する。
Relu母
“ごめんなれる、じゃがいもも買ってきて!”
Relu
うん、ええで!…ってちょっと待てよ…てことは今日の夜ご飯は…
Relu
カレーか?!
Relu母
“そうやで〜”
Relu
よっしゃあ!
Relu
れるお母さんの作るカレー大好きやねん!
Relu母
“嬉しいこというな〜!ありがと!”
Relu
じゃあ…えっとにんじんとじゃg…
お母さんと楽しく通話をしていると、突然車のクラクションが鳴った。
驚いて振り向いたら、大型トラックがれるの目の前にあった。
道路の隅を歩いていたはずなのに。
道路を見ると、猫がいた。
おそらく、猫が飛び出してきてびっくりした運転手が誤ってハンドルを操作してしまったのだろう。
Relu
…え…?
気がついたら、頭の中にはお母さんがいた。
お母さんがれるの代わりにお父さんに殴られている。
れるはずっと、見て見ぬ振りしか出来なかった。








今気づいても、もう遅いのに…






ドンッ
キャーという声が、うっすら聞こえて来る
多分れるは、トラックに、轢かれたのだろう
意識が遠いのか、あまり、痛みは、感じなかった。
Relu母
“どうしたのれる…?!れる?!”
叫び声よりうっすらと、お母さんの声が聞こえる。
お母さん、れる多分、ダメ、かも。




そう言い残したつもりになり、完全に意識が
























なくなった
















目が覚めたら、知らない天井を見上げていた。
Relu
ん…んん…
???
あ、!目覚めた!やったやった〜!
すると寝起きには耳に悪いほど声が高い男の子がいた。
Relu
うるさッ…
???
えぇ〜起きて早々酷いな〜
そういうと彼はほっぺを膨らませた。
…なぜか、見覚えがあった。
???
あ、ナースコール押さないと…
Relu
あの…き、君は…
???
ん?僕はね〜











Coe.
こえ!よろしくね!
Relu
こ、こえくん…?よろしく…
Relu
ぼ、僕は…
Coe.
れるくんでしょ!れるちのお母さんから聞いたんだ!
そうなんや、名前知って…ってちょっと待て
Relu
…れるちって何…?
Coe.
ん〜?あだ名!
すると、勢いよくドアが開いた。
???
れるくん!やっと起き…って、なんでここにこえくんがいるの?!
Coe.
あ、伊藤さ〜ん!僕が押したんだよ〜
伊藤さん(看護師)
ダメでしょ!もう〜ベッドに戻りなさい!
Coe.
え〜つまんな〜い
Coe.
もうちょっとここにいていい?
伊藤さん(看護師)
もう、お医者さん来るまでよ?
Coe.
は〜い
この子、看護師と仲良いんだ。
てことは、けっこーここにおる…?それとも、会った瞬間話せるタイプの人…?
???
すみません、遅れました
そんなことを考えていると、ドアが開いた。
伊藤さん(看護師)
あ、上野先生!
Coe.
じゃあ僕は戻りまぁす…
悲しそうな顔をしながら、こえくんが部屋を出た。
そんなにここにいたかったのか。
そして、さっき上野先生と呼ばれていた医者であろう人がパイプ椅子に座る。
上野さん(医者)
えーれるさん、あなたは事故に遭いました
上野さん(医者)
事故現場を見ていた人から通報が入り、
上野さん(医者)
今日まで2週間も目を覚ましませんでしたよ
Relu
…はぁ
上野さん(医者)
2週間後からリハビリが始まるので、頑張っていきましょうね
Relu
わかりました…
その後、たくさん事故のことを話してくれた。
犯人はまだ捕まっていないこと、お母さんは今仕事でいないこと。
上野さん(医者)
…こんな感じですね、何かありますか?
Relu
ないです…
伊藤さん(看護師)
何かあったら、そのナースコールを押してね
伊藤さん(看護師)
それじゃあ、またね
そう言って二人は部屋を出ていった。
すると、赤いアホ毛がドア越しに見えた。
Relu
ん…?こえくん…?
Coe.
え…なんでバレたの…?
そう言って出てきたこえくんの後ろには、知らない3人がいる。
???
こえくんアホ毛が見えてたんじゃない?
???
バカだなぁwこえ氏はw
???
くにおちゃ〜んこの子誰〜?
Coe.
だから言ったでしょ〜!れるくんだよ!
???
あ、そっか〜
Relu
あの〜…この人たちは〜…?
如月ゆう
ゆさんは如月ゆうだよ!
くに
俺はくに!
こったろ
俺はこったろだよ〜
明らかに可愛い子と明らかにイケボな子、喋り方がふわふわしていて、さっきの会話から多分天然な人がそれぞれ名前を言っていく。
Coe.
えーっと、僕たちは、この病院で出会った友達なんだ!
Relu
へぇ〜
Coe.
そんな感じ…かな?
如月ゆう
良いんじゃない?
Coe.
ってことで、これからよろしくね!
れるち!
Relu
…うん、よろしく
そこかられるの、入院生活は始まった。
新作だしました〜
気づいたら2000文字いっててびっくり…
ってことで、こちらもよろしくお願いします!

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