僕はRelu。
趣味は作曲!数独!
れるはお母さんと一緒に暮らしている。
お母さんは、昔、れるをお父さんから守ってくれた。
“れるだけは傷つけないで”と、お父さんに殴られていた所に割り込んで。
お父さんかられるを守ってくれたお母さんが大好きだ。
だから、極力お母さんの頼み事やお願いは聞くようにしている。
今日も何か頼まれるのだろうと思い、急いで1階へ降りる。
するとお母さんが困った顔をしていた。
そう頼み事ながら“お願い…!”と言わんばかりに手を合わせてきた
れるは一度だけ、知らない人に連れていかれそうになったことがある。
その時に助けてくれた赤髪の子…元気かな…
勢いよく扉を開ける。
さっきまで作曲をしていたから早く終わらせたい。
そう思い、軽く走る。
家からだいぶ離れた所で、スマホの着信音が聞こえてくる。
走るのをやめ、話を聞くことに集中する。
お母さんと楽しく通話をしていると、突然車のクラクションが鳴った。
驚いて振り向いたら、大型トラックがれるの目の前にあった。
道路の隅を歩いていたはずなのに。
道路を見ると、猫がいた。
おそらく、猫が飛び出してきてびっくりした運転手が誤ってハンドルを操作してしまったのだろう。
気がついたら、頭の中にはお母さんがいた。
お母さんがれるの代わりにお父さんに殴られている。
れるはずっと、見て見ぬ振りしか出来なかった。
今気づいても、もう遅いのに…
ドンッ
キャーという声が、うっすら聞こえて来る
多分れるは、トラックに、轢かれたのだろう
意識が遠いのか、あまり、痛みは、感じなかった。
叫び声よりうっすらと、お母さんの声が聞こえる。
お母さん、れる多分、ダメ、かも。
そう言い残したつもりになり、完全に意識が
なくなった
目が覚めたら、知らない天井を見上げていた。
すると寝起きには耳に悪いほど声が高い男の子がいた。
そういうと彼はほっぺを膨らませた。
…なぜか、見覚えがあった。
そうなんや、名前知って…ってちょっと待て
すると、勢いよくドアが開いた。
この子、看護師と仲良いんだ。
てことは、けっこーここにおる…?それとも、会った瞬間話せるタイプの人…?
そんなことを考えていると、ドアが開いた。
悲しそうな顔をしながら、こえくんが部屋を出た。
そんなにここにいたかったのか。
そして、さっき上野先生と呼ばれていた医者であろう人がパイプ椅子に座る。
その後、たくさん事故のことを話してくれた。
犯人はまだ捕まっていないこと、お母さんは今仕事でいないこと。
そう言って二人は部屋を出ていった。
すると、赤いアホ毛がドア越しに見えた。
そう言って出てきたこえくんの後ろには、知らない3人がいる。
明らかに可愛い子と明らかにイケボな子、喋り方がふわふわしていて、さっきの会話から多分天然な人がそれぞれ名前を言っていく。
そこかられるの、入院生活は始まった。
アンケート
短かった?長かった?
短い
55%
ちょうどよい
36%
長い
9%
投票数: 416票
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。